日本代表 2021.05.30

W杯3大会出場を目指す日本代表マフィ 「僕のことを信じてくれて本当にありがたい」

[ 編集部 ]
W杯3大会出場を目指す日本代表マフィ 「僕のことを信じてくれて本当にありがたい」
2021年度日本代表の別府合宿で笑顔を見せるマフィ(撮影:筒井剛史)


 ラグビー日本代表として27キャップを持つ31歳のアマナキ・レレイ・マフィは、今年のトップリーグでは3試合しか出場できなかった。シーズン途中にNTTコミュニケーションズシャイニングアークスからキヤノンイーグルスへ移籍し、出場可能となったのが大会終盤の4月に入ってからだったためだ。
 それでも、かつてワールドカップやその他のテストマッチ、プレミアシップ、スーパーラグビーでも高い評価を受けてきたナンバー8は、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチからの期待も大きく、2021年度代表スコッドに招集された。
「ジェイミーと話した内容は言えないけど、頑張りたいと思います。僕のことを信じてくれて、本当にありがたい。このチャンスをしっかりつかみたいと思います」

 トンガ出身で、花園大学で学んだマフィが日本代表デビューを果たしたのは2014年11月。世紀の番狂わせと呼ばれた2015年のワールドカップ・南アフリカ戦でカーン・ヘスケスの劇的なトライをアシストした選手であり、2019年の日本大会でも桜のジャージーを着て、負傷の影響により出番は少なかったがベスト8の舞台でプレーした。2021年度日本代表ではベテランのひとりである。

「何人か新しい選手が入ってきました。自分の経験を活かして、新しい選手を助けてあげたいと思っています。いろんなチームから集まり、それぞれのチームの文化があると思うけど、日本代表に来たら『ONE TEAM』で。特に最初の合宿ではコネクション(つながり)が大事だと思っています」

 今回、日本代表に新しく入った選手のなかには、トンガカレッジの後輩であるシオサイア・フィフィタ(近鉄ライナーズ)がいる。いつでもどこでも一緒にいるという後輩に、口でアドバイスするよりも、普段から練習に取り組む姿勢や行動で、日本代表としてのあるべき姿を示していくつもりだ。
「フィフィタは本当にすばらしいです。何も言わないでもしっかりやっています。日本代表の選手だなと思います。アドバイスというより、自分が先にやって、そのあと見習ってくれたらそれがいちばんだと思います」

 新しい選手たちの模範になることをマフィは期待されている。そして、現在ハイランダーズ(ニュージーランド)で奮闘中の姫野和樹らと競うポジション争いにも注目が集まる。

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