ワールドカップ 2021.05.21

イタリア代表は新しい指揮官で2023W杯へ 元プロ14最優秀コーチのクローリー氏が就任

[ 編集部 ]
イタリア代表は新しい指揮官で2023W杯へ 元プロ14最優秀コーチのクローリー氏が就任
イタリア代表のヘッドコーチに就任するキアラン・クローリー氏。59歳(Photo: Getty Images)


 イタリアラグビー協会は2023年のワールドカップへ向け、同国男子代表のヘッドコーチを新しくすることに決めた。
 2019年のワールドカップ後から指揮して13戦全敗と結果を出せなかったフランコ・スミス氏はあらゆるレベルのラグビーを見るハイパフォーマンス部門の責任者に異動し、新しいヘッドコーチには、かつてカナダ代表を率いたことがあるキアラン・クローリー氏が就任することになった。5月19日に公式発表され、7月1日からの3年契約を結んだという。

 元ニュージーランド代表フルバックのクローリー氏は、選手として1987年のワールドカップ優勝を経験しており、コーチになってからは、母国のタラナキやU19ニュージーランド代表などを指導してキャリアを重ね、2008年から2015年のワールドカップまでカナダ代表のヘッドコーチを務めていた。その後、イタリアのプロクラブであるベネトンの指揮官となり、2018-19シーズンにはアイルランドやウェールズ、スコットランド、南アフリカのチームとも戦う「プロ14」でイタリア勢初のプレーオフに導き、同リーグの年間最優秀コーチ賞を受賞。そして、クローリー体制で成長し続けたベネトンは今季、欧州チャレンジカップで準々決勝進出を果たしている。

 イタリア代表は現在、世界ランキング15位。ワールドカップでベスト8入りしたことはなく、2023年大会では、開催国のフランスや過去3回の優勝を誇るニュージーランドと一緒のプールに入ることが決まっている。

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