第1節から熱戦続々!注目の『関東大学春季大会』序盤戦レビュー【J SPORTSでA・Bグループ全試合配信】
関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦の上位18校が参加し、6チームずつA、B、Cの3グループに別れて対戦する春の公式戦、『関東大学春季大会』が5月2日に開幕した。昨季は新型コロナウイルスの影響で経験できなかった貴重な実戦の機会だけにどのチームも意気込みを感じさせる戦いぶりで、開幕節から各グループで熱い戦いが繰り広げられている。ここでは有力校を中心に、序盤戦の模様と各チームの様子を振り返る。※選手名のあとのカッコ内は出身校、丸数字は学年。
覇権奪回期す帝京大が大東大を圧倒。法大は筑波大を破る
対抗戦、リーグ戦の4〜6位が入るBグループで鮮烈なインパクトを残したのは、昨季大学選手権4強の帝京大だ。5月16日、ホームグラウンドに大東大を迎えての初戦では、強力なスクラムと厳しい組織ディフェンスで大型選手が並ぶ相手を圧倒。9トライを奪って57-7で完勝し、充実ぶりをうかがわせた。
とりわけ際立っていたのはPR細木康太郎主将(桐蔭学園③)が牽引するスクラムで、何度も相手をめくり上げて攻守の起点を制圧。NO8奥井章仁(大阪桐蔭②)が圧巻のボールキャリーでたびたび突破口を開いたほか、SH片岡祐二(京都成章③)、高本幹也(大阪桐蔭③)の3年生HB団もセンスあふれるプレーで大量得点に導いた。また6番で先発した青木恵斗(桐蔭学園①)、交代でSOに入った小村真也(ハミルトンボーイズ高①)の大物ルーキー2人も、それぞれ持ち味を発揮して非凡なポテンシャルを示した。
敗れた大東大も激しく前に出るタックルを連発するなど、リーグ戦6位に沈んだ昨季からの成長を随所に感じさせた。劣勢を強いられたスクラムでもう少し対抗できていれば、スコアはもっと縮まっていただろう。リサラ・キシナ・フィナウ(青森山田①)ら突破力自慢の留学生を擁し、BKにもFB青木拓己(御所実③)ら力のある選手がそろっているだけに、今後が楽しみなチームだ。
Bグループもうひとつの試合では、昨季リーグ戦4位の法大が同対抗戦5位の筑波大に34-12で勝利した。接点で優勢の法大が序盤から相手のミスに乗じてスコアを重ね、20-0でハーフタイムへ。後半もキャプテンのNO8大澤蓮(長崎南山④)が2トライを加え、うれしい白星発進となった。筑波大は後半にFB松永貫汰主将(大産大附④)の個人技などから2トライを返したが、終始ハンドリングエラーが目立った。またこの試合では、法大の金侑悟(大阪朝高①)、筑波大の堀日向太(中部大春日丘①)と、昨冬の花園を沸かせた1年生SOが10番を背負って先発している。
このほかCグループでは、リーグ戦2部1位の東洋大が対抗戦7位の立大に57-14で快勝。リーグ戦7位の関東学院大と対抗戦8位青山学大の一戦は、関東学院が後半30分以降に2トライを奪って26-22で逆転勝利を収めた。なお、4月に複数の部員に新型コロナウイルス陽性者が確認された慶大の辞退により、5月2日に予定されていたAグループの慶大対流経大が中止になったほか、5月16日のBグループ日体大対中大、Cグループ専大対成蹊大も中止に。さらに東海大が学内運動部で陽性者が多数発生したことを受け5月23日まで全部活動が活動停止となったことから、23日に開催予定だった明大との注目の一戦も中止となった。困難な状況で懸命に活動する各チームが、何の不安もなく存分にグラウンドを走り回れる日々が一刻も早く戻ってくることを祈りたい。
J SPORTSオンデマンドで、関東大学春季大会A・Bグループ全試合を独占配信。
詳しくはこちら↓
https://jod.jsports.co.jp/rugby/college_kantoshunki