国内 2021.05.05
日大FL井上風雅、メイジ相手に持ち味発揮。キャリア初のHOに挑戦中

日大FL井上風雅、メイジ相手に持ち味発揮。キャリア初のHOに挑戦中

[ 多羅正崇 ]

 チームは19-24で敗れたが、今季初戦ながらリードが3度入れ替わるシーソーゲームを繰り広げ、実力の片鱗は示した。FL井上は果敢なタックルや強靱なキャリーに加え、前半27分には明大の速攻をジャッカルで仕留めるなど、勝負所で力を見せた。

「強みのFWは、フィジカルでは負けていなかったと思います。ただ武器であるモールがサックを受けて活かせていなかったので、そこは修正したいです」

 東福岡高から激しいバックローとして活躍し、花園4強入りした3年時は高校日本代表候補に。日大でも1年から大学選手権の初戦(3回戦)にFLで先発するなど期待されるが、現在は将来も見据え、中学1年から(筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール〜)の競技歴で初となるHOに挑戦している。

「コーチの勧めで、1か月くらい前からフッカーに取り組んでいます。日大の強みであるスクラムも組んでいますが、首の取り方などはまだまだ。『(フッカーの)センスがある』という言葉を頂いていますが、満足していません。練習では追いつけないので自主練習をしています」

 完成度の高い井上が迎えた飛躍のチャンス。持ち前の負けん気で、成長が楽しみな日大と共にスケールアップを目指す。

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