国内 2021.03.31

桐蔭学園17-12大阪桐蔭。タックルと密集技術はさすが。堅守の桐蔭学園、2トライで大阪桐蔭を下す−選抜準決勝レビュー−

[ 編集部 ]
桐蔭学園17-12大阪桐蔭。タックルと密集技術はさすが。堅守の桐蔭学園、2トライで大阪桐蔭を下す−選抜準決勝レビュー−
花園3連覇をにらむ桐蔭学園。今年のカラーが早くも見えてきた(撮影:長尾亜紀)

 3月29日、熊谷ラグビー場で全国高校選抜大会の準決勝が行われた。第2試合では桐蔭学園と大阪桐蔭の競り合いに。桐蔭学園が17-12で決勝に駒を決めた。決勝は東福岡との対戦。3月31日11時開始。

 今年第22回を迎える全国高校選抜大会において、これまでの記録は東福岡の3連覇(第10回、11回、13回大会/第12回は東日本大震災のため中止)。桐蔭学園はきょう、その東福岡との決勝で4連覇をかけて戦うことになった。

「いよいよ、ですか…。そういう感じじゃないですね」

 リラックスした表情で決戦への意気込みを語るのは桐蔭学園の藤原秀之監督。勝敗はもちろん、大きな要素だが、連覇記録よりも、新チームでどこまでできるのか、今年の花園へ向けた基準作りにフォーカスしたゲームと捉えている。

 準決勝、フィジカルの圧力ではやはり一、二を争う強さを見せつけた大阪桐蔭とのゲームでも、新チームのプロセスを感じさせる場面が多かった。

 昨年はFWに突破力のある選手が揃い、BKでは基本に忠実でクレバーな選手が中盤を固め、下級生たちの活躍を引き出した。今年はその「花」と「根」の選手たちが卒業、2021年版の桐蔭学園のチーム像づくりが今の焦点だ。

「まだ、次が5試合目なんですよ」(藤原監督)

 感染拡大防止のため、県新人大会、関東新人大会が消えた。全国の舞台がデビューの場となった桐蔭学園はしかし、今年の「味」を早くも放っている。

 試合は、前半20分に桐蔭が1トライ1PGで10-0としてから、相手の追撃を受ける展開。後半18分のトライとゴールで17-12とし、残り約10分間をきっちりキープした格好だ。

「今日は、ディフェンスですよね」(藤原監督)

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