トップリーグ、第6節はここを見る。全勝対決2試合、サントリーvsクボタ、神戸製鋼vsパナソニックに注目!【J SPORTSで全試合LIVE配信】
二つのカンファレンスの順位争いが激化、1点差2試合、3点差2試合、接戦熱戦が繰り広げられた前節のトップリーグ。4月3日と4日に開催される第6節も、白熱の好ゲームが期待される。ラグビーリパブリック/ラグビーマガジン注目のカードは、全勝対決の2試合。
◆4月3日(土)14時@東京・秩父宮
サントリーvsクボタ
◆4月4日(土)14時@兵庫・ユニバ
神戸製鋼vsパナソニック
“柔と剛”の全勝対決
サントリーvsクボタ
サントリーが今季初めて苦戦した。守っては少しずつゲインを許し、攻めては圧力を受けミスを繰り返し、今季初のビハインドで試合を折り返した(前半12-26)。キック多用の前半からシフト、後半はボールをキープし、積極的な展開でトヨタ自動車のディフェンスを振り回し、最後は元NZ代表SOボーデン・バレットのPGで劇的勝利を手にした(39-36)。
苦しい局面を打開できる個々人が揃うことは強みだ。48分、ボーデン・バレットのハイパントを206㌢のLOハリー・ホッキングスが確保、元豪州代表FLショーン・マクマーンがゲインし、新人WTB中野将伍が仕留めたトライは象徴的。ボーデン・バレットのみならず、力強い突破を繰り返すNO8タタフとWTBリーの2人のテビタなど、苦境を打開できる選手がいたる所に揃う。
◆FWの圧力で安定したゲームを展開するクボタ。そのパックの真ん中にいるHOマルコム・マークス
対するは、チーム史上最高の勢いのあるクボタ。爆発的な攻撃力はないが、盤石で危な気ない。
サントリーを苦しめたトヨタ自動車同様、持ち味は大きく強いFW。第5節の三菱重工相模原戦、序盤は前に出るディフェンスを受けたが、じわじわ前進、キックも効果的に活用、気付けばゴール前に陣取った。着実に前に出る力の証明だ。205㌢のLOルアン・ボタが聳え立つなど、高さもある。
今季全試合出場で2トライ、38歳の元日本代表NO8バツベイ シオネが好調。新人でも、迷いなきランで切り裂くFB金秀隆、好ゲインを見せるWTB山崎洋之らが活躍。2019年W杯優勝メンバーの南ア代表HOマルコム・マークスや元日本代表CTB立川理道なども高い水準の仕事を遂行、国籍年齢を問わず、個々がチームに活気を与えている。
イメージは“柔と剛”の全勝対決。トヨタのスクラムを押し込むなど、剛の力はサントリーにもあるが、無尽蔵のフィットネスをベースとし、志向するラグビーは明白に異なる。ファンにとっては、好対照のスタイルの試合展開が期待される。