国内 2021.03.31
トップリーグ、第6節はここを見る。全勝対決2試合、サントリーvsクボタ、神戸製鋼vsパナソニックに注目!【J SPORTSで全試合LIVE配信】

トップリーグ、第6節はここを見る。全勝対決2試合、サントリーvsクボタ、神戸製鋼vsパナソニックに注目!【J SPORTSで全試合LIVE配信】

[ 編集部 ]

現役医学部生初のTL出場? 
超攻撃型ラグビーと鉄壁堅守の攻防!
神戸製鋼vsパナソニック

 今季の神戸製鋼のラグビーは攻撃的だ。公式データopta(Perform Media Japan 株式会社提供)によると、ゲインメーターではサントリーが約300㍍上回るが、パスとオフロードパスの回数では神戸製鋼が1位。第5節のNEC戦51分の100㍍トライは象徴的。自陣ゴール前でターンオーバー、蹴り出さずインゴールで展開、CTBアタアタ・モエアキオラのキックパスをWTB山下楽平が拾い大きくゲイン、ゴール前のラックから再びつなぎ、LOブロディ・レタリックが仕留めた。今季のチームスローガンはBE THE FIRE。看板に偽りはない。

 この試合で何度も好走、試合最後にはトライを阻止するディフェンスもした山下、逆サイドWTBで圧巻の仕事をする元NZ代表ベン・スミス、ケガから復帰し好調の元日本代表SH日和佐篤など、選手層は厚い。接戦になれば、38連続ゴールキック成功のスーパーラグビー記録を持つSOヘイデン・パーカーの左足にも、注目が集まる。

パナソニックの10番は松田力也。タイトな試合運び、個としては積極的な仕掛けも(撮影:宮原和也)

 対するパナソニックは、今季もディフェンスが堅い。失点44は、サントリーとクボタの72に大きく差をつけて最小だ。この試合、神戸製鋼の超攻撃型ラグビーが、パナソニックの鉄壁の堅守を崩せるかが勝敗を分ける。

 オフェンス面でも、危険な選手が揃う。日本代表SO松田力也との交代出場が多い山沢拓也は、日本屈指のファンタジスタ。サッカーボールでも難しいコーントロールのキックをいとも簡単に次々と披露し、自らもスピードある鋭いランで切れ込む。

 そして、今季トップリーグ最大の注目の一つ、4月から順天堂大学医学部の学生となる日本代表WTB福岡堅樹。世界の強豪国では、医師免許を持つ選手が活躍してきた前例があるが、現在28歳の福岡はすでに日本代表から退くことを表明。だが、前節NEC戦では、3トライを挙げ、変わらぬ切れと強さを見せつけている。今季終了までプレーすることが発表されたが、来期以降の去就は不明。今季で見納めとなる可能性が高い、日本ラグビー史上屈指の走り屋から、目を離せない。

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