各国代表 2021.03.12
フランスラグビー徒然。mars(3月) レ・ブルー、イングランド戦メンバー発表。ケガ癒えたンタマックが初のリザーブに

フランスラグビー徒然。mars(3月) レ・ブルー、イングランド戦メンバー発表。ケガ癒えたンタマックが初のリザーブに

[ 福本美由紀 ]

 会談後の会見でブランケール大臣は、「感染症対策要綱はしっかり作成されており、きっちり守られていた」と言いつつも、「リスクゼロはないのだから、決して用心しすぎると言うことはない。チーム内での感染対策の徹底を管理する担当者をさらにチームに帯同させる」と付け加えた。ラポルト会長は、「誰も規則を破っていないが、今後はさらに厳しくする」と続けた。

 国内の危機感が強まっている状況の中、最終的に「お咎めなし」を勝ち取ったことは、W杯開催国が南アフリカへ渡りかけた2023年大会を勝ち取ったのと同様、ラポルト会長の功績と言えるだろう。W杯成功=優勝に向けて、政府のバックアップを得たのだ。ブランケール大臣も「ぜひ6か国対抗戦でグランドスラムを達成してもらいたい。今朝の会談はその意図のもと行われた」と述べている。

 イングランド戦のメンバー発表会見、ガルティエ監督が公の場に姿を表したのはアイルランド戦以来のこと。30分の会見のうち、半分はクラスターに関する質問だった。「息子の試合を観に行ったのは本当か」「こういう結果を引き起こし、外出したことを後悔しているか」という質問には、「全ての行動は、ルールを守った中でとられているが、リスクはゼロではない。スポーツ大臣に提出した報告書に全て記載され、内容は承認されている」と繰り返すだけ。「批判されるのも、我々が注目されているから。この2年ポジティブなことを言われてきたのと同じように、批判も受け入れる。それも我々の使命だ」と答えた。

 主力のFLシャルル・オリヴォン、SHアントワーヌ・デュポンら8名は、2月14日のアイルランド戦の後、試合から遠ざかっている。また、スターティングメンバーに定着していたLOベルナール・ルルー、WTBギャバン・ヴィリエールが負傷した。CTBアルチュール・ヴァンサンはコロナの症状が残っており、最後に陽性になったPRウイニ・アトニオはまだ陰性になっていない。しかし、HOカミーユ・シャ、CTBヴィリミ・ヴァカタワ、SOロマン・ンタマックが先週末のトップ14の試合で復帰を果たし、今週代表にも復帰した。

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