国内
2021.03.05
Hondaの2人は特別な思いでトヨタに挑む〈前編〉 秋山陽路は弟・大地にやっぱ負けたくない。
さて、連敗スタートとなっているHonda。ダニー・リーHCは課題のひとつとして後半の失速を挙げる。
「80分間、パフォーマンスをし続けることができていない。大事になるのは『task to task (仕事を終えたら次の仕事へ行く)』。その集中力を、サントリー戦では選手たちに求めました。やり続けてはくれましたが、最後の瞬間まで達成できなかった。これからも課題として考えていく」
ダニーHCは続けて、個々が役割を80分間まっとうすることができれば、昨季29―58で大敗したトヨタ自動車にも勝機はあると強調する。
「自分の仕事を理解してやり続けることで、相手にプレッシャーをかけたいところでかけられる。(トヨタ自動車は)強豪とはいえ人間ですので、プレッシャーをかけ続ければ必ず疲弊してミスは生まれる。そこで出てきたミスを僕らが突きたい」
陽路は開幕から3試合、新人の中川真生哉に先発の座を譲る形になっているが、リザーブメンバーとして後半の課題に対する自分の役割を分かっている。
「途中から入って元気なので、一番はチームに勢いを与えること。声を出して、しっかり体を当てて、さらに勢いを強くしたい。
始めは新人選手がスタートで出ることに悔しさはあったんですけど、チームで勝っていかないといけないので。サインやムーブなど同じポジションとしてしっかり(中川と)コミュニケーションは取れています」
新人であってもリスペクトの気持ちを忘れない。それは中川と同い年の弟・大地へも同様だ。
「弟の試合はよく見ますし、純粋なリスペクトがあります。それでも、弟に負けたくない。弟にやっぱ兄ちゃん強かったなって思われたいというのもあるので(笑)。戦う姿勢を見せていけたらなとは思います」
兄として、やっぱり弟には負けられない。
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