コラム
2021.03.05
【ラグリパWest】京都産業大、伊藤鐘史監督が退任。新監督に廣瀬佳司氏
京都産業大ラグビー部の伊藤鐘史監督が退任し、新監督にトヨタ自動車に勤務する広瀬佳司氏が就任することが、3月4日までに明らかになった。
伊藤監督は大学選手権の初戦敗退の責任を取ったものとみられる。京産大は昨年12月13日に行われた57回大会3回戦で慶應大に14—47で敗れていた。
伊藤監督は41歳。現役時代は主にLOで兵庫工から京産大に進んだ。卒業後はリコー、神戸製鋼でトップリーグを戦った。日本代表として国際試合出場数を示すキャップは36。2015年のワールドカップイングランド大会では日本代表の一員だった。チームは優勝候補の南アフリカを34—32と破る「ブライトンの奇跡」を起こすなど、3勝1敗の成績を残した。
2017年度を最後に現役引退。2018年から、大西健前監督の下で母校・京産大のコーチをつとめ、昨年4月に監督に就任していた。今後は未定とされている。
廣瀬新監督は47歳。大阪・島本高校から京産大に進んだ。現役時代はSO。卒業後はトヨタ自動車でプレーし、日本代表キャップは40。ワールドカップは1995年の南アフリカ大会を皮切りに、3大会に出場した。ゴールキックの名手として名を馳せた。
現役引退後は、2012年度より4季、トヨタ自動車の監督をつとめた。その後、京産大のコーチに就任。今回は昇格の形になる。トヨタ自動車は退社せず、出向になる見込み。
京産大は大学開学と同じ1965年(昭和40)年に創部。関西大学Aリーグ優勝4回、大学選手権4強進出7回を誇る名門。