九州電力2連敗 トップリーグチームへの挑戦権かかる4強入りは厳しい状況に
ジャパンラグビートップチャレンジリーグは2月20日、Bグループ第2節の2試合がおこなわれ、豊田自動織機シャトルズとコカ・コーラレッドスパークスが勝って、ともに2勝0敗(勝点10)となり、トップリーグのプレーオフトーナメントに進める4強入りへ大きく前進した。
豊田自動織機は愛知にあるホームグラウンドで中国電力レッドレグリオンズと対戦し、計14トライを挙げて90-12と圧倒。
コカ・コーラは福岡・北九州市立本城陸上競技場で九州電力キューデンヴォルテクスとの“九州ダービー”に臨み、35-0でライバルを下した。
全勝1位通過を目指すコカ・コーラの向井昭吾監督は、「非常に風が強くて、なかなか自分たちのペースを作れなかったが、零封に抑えたのは評価できるところだと思う。攻撃のところは、単純なミスなどがあり、自分たちで自分たちの首を絞めたかもしれない。勝ちながら反省し、次のゲーム(2月27日/中国電力戦)はもう少し、ボールを動かしトライを奪えるようなゲームをしていきたい」とコメントした。
一方、開幕節で豊田自動織機に敗れていた九州電力にとっては、絶対に負けられない試合だった。
粘り強いディフェンスを続けていた九州電力は前半を14点差で折り返し、後半も懸命に食らいついたが、十分にボールを支配することができず、自分たちのペースに持ち込むことができなかった。
ゼイン・ヒルトン ヘッドコーチは、「初戦と同じく、ハーフタイムまでは相手にしっかりプレッシャーをかけることができた。しかし、いいチーム相手には最後まで継続してプレッシャーをかけ続けなければならない。ミスは少なくなったが、ペナルティを多くとられてしまい、コーラにフィールドでのプレーを許してしまった。それでも、選手が80分間見せてくれた戦う姿勢を心から誇りに思う」と語った。
当初は参加9チームによる総当たり戦で順位を競う予定だったが、トップリーグも関係する今季は新型コロナウイルスの影響もあり、開幕は1か月遅れ日程は短縮、大会フォーマットは変更された。新たなフォーマットでは、2組に分かれてリーグ戦をおこない、各組上位2チーム(計4チーム)がトップリーグのプレーオフトーナメントに進むという仕組みになっている。
9チーム総当たり戦をやりたかった、という思いはあるか?
そう訊かれた九州電力のゲームキャプテン、FL高井迪郎は、「コロナ禍のなかでフォーマットが変わり、ゲーム数が減ったが、ゲームができることが選手として本当に幸せなこと。関係者の方々に本当に感謝している。残り試合もアグレッシブにプレーしたい。結果がどうであれ、最後に胸が張れるような試合をしていきたい」と語り、前を向いた。