国内
2021.02.17
大学王者・天理大が始動。新主将は昨年、「逆転」で先発に定着の小兵HO佐藤康
決勝で4トライを挙げた1学年上のCTB市川敬太(4年→中部電力)も、佐藤康も、今からちょうど1年前の段階では、レギュラー確定からは遠い存在だったという。
「HOには佐藤ではなく、1学年下の選手を構想していました」(小松監督)
「それがいつの間にか先発に定着です。市川に至っては、前年に準決勝で中野(将伍・現サントリー)にやり込められて、ちょっと起用はイメージできなかった。それが、一人黙々と練習して4年でいちばん伸びた。課題を克服して、もともとあったアタックのセンスで貢献してくれました」
無名校や、選手としての実績がない選手が集う天理が、練習の切磋琢磨を通して個の力をつけていることがわかる。
1年後にはどんな景色が広がっているのか。天理・佐藤康のチームが航海に漕ぎ出した。