国内 2021.02.13

トップチャレンジリーグ開幕 勝ったコカ・コーラも負けたマツダも「がまんできず…」

[ 編集部 ]
トップチャレンジリーグ開幕 勝ったコカ・コーラも負けたマツダも「がまんできず…」
熱闘開始! 前進するコカ・コーラレッドスパークスのFW(撮影:早浪章弘)


 予定より約1か月遅れて、トップチャレンジリーグが開幕した。今季は、最終成績の上位4チームがトップリーグのプレーオフトーナメントに参戦できることになっており、その出場権をかけて、1試合も気を抜けない白熱した戦いが予想される。

 日程短縮で大会フォーマットは変わった。タフな戦いが続くこととなる。それでも、コロナ禍のなか、「開幕を迎えられたことがありがたい」という思いはどのチームも同じだろう。

 2月13日は3会場でキックオフの笛が鳴り、釜石シーウェイブス、豊田自動織機シャトルズ、コカ・コーラレッドスパークスが白星発進。釜石は栗田工業ウォーターガッシュに35-24で競り勝ち豊田自動織機は九州電力キューデンヴォルテクスを61-28と圧倒した。

 コカ・コーラは広島県総合グラウンドラグビー場でマツダブルーズーマーズと対戦し、39-8で制して、トライ量産によるボーナスポイント付きで勝点5を獲得している。

「非常に緊張した試合だった。開幕戦というのは、なかなか思い通りにいかないなぁ」

 コカ・コーラの向井昭吾監督は試合後、素直にそう言った。

 勝ったが、満足はしていない。ペナルティが多かったのは修正すべき点。そして、計5トライを挙げたものの、アタックをがまんしきれずにボールを手放し、ミスしてチャンスをつぶしたシーンが多く見られた。「相手の本気のプレッシャーに苦戦した」(向井監督)

 今季のコカ・コーラはディフェンスも鍛えられていると評判だが、LOの西村龍馬キャプテンは「練習通りできていたところはあったが、改善すべき点は多い」と厳しい。

 それでも、収穫もあり、プレシーズン中からキャプテンが手ごたえを感じていたというスクラムは、この日も赤いパックが優勢で、前半7分の先制点も、後半39分のトライも、ゴール前のスクラムで押し勝ってから生まれた。

 一方のマツダは、5トライを相手に許してしまったが、全体的にディフェンスは粘り強かった。それでも守る時間が長く、少ないアタックで流れを変えるのは難しかった。敵陣深くに攻め込んだ場面は何度かあったが、奪ったトライは1本のみ。FBの崎口銀二朗キャプテンは、「取り急いだところがあった。もっとがまんが必要だった」と悔やむ。

 両チームとも、残り試合の全勝を誓う。トップリーグチームに挑戦したいから、4強入りはなんとしてでも成し遂げたい。

 2月14日には、東大阪市花園ラグビー場で近鉄ライナーズ×清水建設ブルーシャークスの試合がおこなわれる。

 そして、開幕節は休みとなった中国電力レッドレグリオンズを含め、計9チームがトップチャレンジリーグ2021を戦う。

トライを決めたマツダブルーズーマーズのリチャード・スケルトン(撮影:早浪章弘)

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