国内 2021.02.11
ラグマガで振り返る。トップリーグはこうして始まった(2)-スーパーリーグ構想-

ラグマガで振り返る。トップリーグはこうして始まった(2)-スーパーリーグ構想-

[ 編集部 ]
【キーワード】,

 2003年度か2004年度か「スーパーリーグの開始時期については理事会でも意見が分かれたが、「どうせやるなら早く」という考えから、来年度のスタートが決定した。リーグ運営の詳細は、これから設立準備委員会で決めることになっているが、解決しなくてはいけない実務的な課題は少なくない。

 例えば競技会場の問題。通常のリーグ戦66試合中約半数は東京圏での実施を予定しているが、秩父宮ラグビー場で現在行われている東日本リーグの試合数は10試合ほど。大学との兼ね合いでこの数字を一方的に増やすわけにもいかず、かといって、地方開催となると「全国社会人大会並みの動員を目指したい」(町井会長)という目標達成は難しくなる。このため、芝の保護のために現在は原則1試合となっている秩父宮の1日の試合数を増やすなどの対策が必要だ。

 日本協会では、こちらも懸案となっている日本選手権改革について、引き続き検討することにしている。記者会見で坪井専務理事は「スーパーリーグ」から漏れたチームも参加できる大会実施の可能性を示唆しており、日本選手権に代わってサッカーの天皇杯のようなカップ戦が導入されることになるかも知れない。

 「トップリーグの後にカップ戦ということになれば国内シーズンが今よりも長くなる。日本代表のシーズンは短くなるかも知れないが、その方が強化につながる」と宿沢広朗強化委員長。まだまだ大きな変化が待ちかまえているようだ。

===========================
◎25チーム1208人の全選手データがポケットサイズに!
『ラグビートップリーグ カラー名鑑2021【ポケット判】』
===========================

PICK UP