国内
2021.02.11
ラグマガで振り返る。トップリーグはこうして始まった(2)-スーパーリーグ構想-
現行制度では、東日本、関西A、西日本Aの3地域の最上位リーグには計24チームが所属する。このうち「スーパーリーグ」に入れるのは半分だけで、各地域リーグ所属となる残りの12チームは実質2部に落ちる形になる。他の競技では、過去の実績や最近の成績にかかわらず企業チームの休廃部が続いている状況だけに、今回の再編で地域リーグになったチームの休廃部が進むのではないか、という危惧は大きい。これに対して、坪井専務理事は「現在の制度でも、チームは少なくなっている」と、その点は踏まえた上で、現状維持ではなく改革を求めたことを明らかにした。
また、現在は3地域間の実力に差があり、特に西日本所属チームにとっては、東日本や関西のチームと同じ土俵に上がってのトップリーグ生き残り競争はかなり厳しいことが予想される。しかし、東日本リーグにかつて存在した東北枠のような地域枠を設定する可能性については、坪井専務理事は「それではトップから12チームを集めることにならない」 と否定。あくまで「トップ」リーグを作る姿勢を示した。
初年度の2チーム選定の具体的な基準は「チームにとって最も大切なことなので、チームへの説明を優先したい」(坪井専務理事)との理由で説明されなかったが、「1年目から特定の地域のチームが入らないことはない」と話していることなどから、議論のたたき台として策定された「スーパーリーグ構想案」にあるように、各地域リーグの成績と、全国社会人大会の成績を合わせて考える方式になりそうだ。入れ替え戦の方式についても、同様の理由から明らかにされなかった。