コラム 2021.02.11
【コラム】トップリーグ、待望のキックオフ。注目はLO、WTB、HO。2023W杯目指す新しいジャパンの候補選手たち。

【コラム】トップリーグ、待望のキックオフ。注目はLO、WTB、HO。2023W杯目指す新しいジャパンの候補選手たち。

[ 直江光信 ]

 躍進する選手の出現が待たれるもうひとつのポジションが、HOである。世界でも指折りの2番、堀江翔太(パナソニック)は、2023年は37歳。2019年のトンプソンのようにコンディションと相談しながらの4大会連続出場を叶える上でも、坂手淳史(パナソニック)との競争で層を厚くする存在は欠かせない。2019年は最終選考で涙を飲んだサントリーの堀越康介、沢木敬介新監督の就任で変革が進むキヤノンの庭井祐輔にとっては、重要な一年になる。

防御、セットプレーに安定感。代表キャップ8のキヤノンHO庭井祐輔(Photos/Getty Images)

 国際級の外国人選手が名を連ねる中で出場機会をつかむのは容易ではないが、ルーキーにも楽しみな逸材は多い。明治大学からリコー入りしたHO武井日向は、セットプレーの安定感と腰の強いボールキャリーで大切な戦力となりそう。大阪朝高時代に2年連続で高校日本代表に選ばれ、帝京大を退学して神戸製鋼に加入したSO李承信も、「どんどん使っていきたい」と首脳陣から期待を受ける。

 何より注目は、昨季大学選手権を制した早稲田大学からサントリーに加わったSH齋藤直人とCTB中野将伍だ。学生時代から「次の日本代表の9番」と評されてきた齋藤にとって、流大とのレギュラー争いはそのままジャパン入りをかけたバトルを意味する。中野はWTBでの起用も想定されているが、オールブラックスでもワラビーズでも実現しないSOボーデン・バレットとCTBサム・ケレビが並ぶ豪華BKラインの一員としてプレーする経験は、かけがえのない財産になるはず。同様にCTBの座を争う中村亮土、梶村祐介が彼らからどのように刺激を受け、さらなる成長を遂げるかも、興味は膨らむ。

 最後に、齋藤、中野も参加した2020年のサンウルブズ組のことを記しておきたい。FL布巻峻介、LO谷田部洸太郎、FB/CTB森谷圭介(以上パナソニック)、SO小倉順平(キヤノン)、NO8吉田杏、SH福田健太(以上トヨタ自動車)ら今季トップリーグチームに所属する選手を筆頭に、2023年にフランスで桜のジャージーをまとって戦うために険しい道を選択した勇士たちの覚悟は、必ずプレーの随所に表れる。残念ながらわずか6試合でシーズンは途絶えたものの、そこから得られたものがいかに大きかったかは、大学選手権における天理大学のCTBシオサイア・フィフィタのパフォーマンスが雄弁に物語っている。注目だ。

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