コラム
2021.02.11
【コラム】トップリーグ、待望のキックオフ。注目はLO、WTB、HO。2023W杯目指す新しいジャパンの候補選手たち。
まず2019年のワールドカップメンバーでは、LOトンプソン ルーク(元近鉄)が現役を引退した。WTB福岡堅樹(パナソニック)も今シーズン限りでスパイクを脱ぎ、医師を目指すことを表明している。決勝トーナメント進出を果たす上で大きな役割を担った2人のあとをいかにカバーするかは、代表首脳陣がもっとも意識している点だろう。
LOについては外国人選手の比重が大きく、居住年数など資格取得の要素も関わってくるため、不透明な部分が多いのは悩ましいところだ。いまやどの国も2メートル級の選手が並ぶ状況を考えれば、2023年代表選出の可能性がある外国人選手を計画的にピックしていくことも考える必要があるだろう。もちろん日本人LOの台頭にも期待したい。ヤマハ発動機で主将を務める大戸裕矢は、サイズでは測れない感覚と知性が持ち味。昨季1年目ながら全6試合に出場したトヨタ自動車の秋山大地にも、大きな可能性を感じる。
福岡に代わる新フィニッシャーの一番手は、同じパナソニックで昨季全試合フル出場、7トライをマークした竹山晃暉か。チャンスに絡む嗅覚と、周囲の状況を見て判断できる落ち着いたプレーぶりは、名だたるランナーがひしめくリーグの中でもトップクラス。非凡なスピードに加え、当たられてもバランスが崩れない強さを備えるトヨタ自動車の髙橋汰地も有力な候補だ。