オールブラックスも注目の13人制スター、トゥイヴァサ=シェックはブルーズ入団決定
オールブラックス(15人制ニュージーランド代表)でプレーするという夢を追いかけるため、年内にラグビーリーグ(13人制)からラグビーユニオン(15人制)に転向することを表明した楕円球界注目のスター、ロジャー・トゥイヴァサ=シェックが、2022年シーズンからブルーズに加入することが正式に決まった。ニュージーランドラグビー協会、オークランドともサインを交わし、2023年末までの2年契約となる。
サモアのアピアで生まれ、ニュージーランドのオークランドで育ったトゥイヴァサ=シェックは、現在27歳。ラグビーリーグのプロ選手になるまでは15人制にも親しんでおり、現オールブラックスのパトリック・トゥイプロトゥ、アーディー・サヴェア、ンガニ・ラウマペなどと一緒に高校ニュージーランド代表でプレーしたことがある。
約10年ぶりに15人制に復帰することとなるトゥイヴァサ=シェックは、「ラグビーユニオンで再びプレーすることは、長い間、私の夢でした。ニュージーランドラグビー、ブルーズ、オークランドでその機会をいただき、興奮しています」とコメントした。
驚異のステップとスピードを誇るエキサイティングなランナーで、オーストラリアとニュージーランドのラグビーリーグチームが競うNRLでは、ウィングとフルバックでベスト賞を受賞し、2018年にはNRLの年間最優秀選手賞に輝いた。現在所属するニュージーランド・ウォリアーズではキャプテンを務め、リーダーシップスキルも高い。
2023年にフランスで開催されるラグビーワールドカップで王座奪還を目指すオールブラックスにとっては、大いに期待するチャレンジャーであり、ニュージーランドラグビー協会のゼネラルマネージャー・オブ・プロフェッショナルラグビー&パフォーマンスのクリス・レンドラムは、「彼はラグビーリーグで多くのことを成し遂げた非常に才能のあるアスリートで、同様に、フィールド内外のリーダーとして、また優れたロールモデルとしての地位を証明している。ロジャーにはラグビーで達成したいいくつかの目標があり、私たちは彼にそれらの目標を追いかける機会を与えることができることに興奮している」とコメントした。
トゥイヴァサ=シェックが15人制転向前に参戦する今年のNRLは、3月11日に開幕し、グランドファイナルは10月3日に予定されている。ブルーズに加わるのはそのあとだが、15人制のニュージーランド国内大会、マイター10カップが9月中旬から11月下旬にかけて開催される見通しで、2022年のスーパーラグビーでデビューする前に、オークランドの一員としてマイター10カップで15人制のプロキャリアを開始する可能性もある。