各国代表 2021.02.03
シックス・ネーションズ始まる(1) エディー&レイドロー選・名勝負も

シックス・ネーションズ始まる(1) エディー&レイドロー選・名勝負も

欧州伝統の大会、シックス・ネーションズが2月6日に開幕する。WOWOWでは、すでに放送したエディー・ジョーンズとグレイグ・レイドローによる名勝負選を前哨に、今年も全試合を放送予定。イングランド代表ヘッドコーチであるエディーと、元スコットランド代表主将レイドロー、今大会でお互いにとっての初戦を戦う両国の、この大会、この一戦に対する思い入れなどを聞いた。

限られた機会

 イングランドの指揮官として2016年からシックス・ネーションズを5度戦い、昨年までに3度優勝。今回、自身6度目の大会を迎えるエディーさんは、この大会を気構えを次のように語る。

「私はイングランドのヘッドコーチに就任するまではシックス・ネーションズをテレビでしか見たことがなかったのですが、いざ指揮を執り始めるとバトルの激しさが強く印象に残ると同時に、優勝することが本当に大きな意味を持つ大会だと感じるようになりました」

 スコットランド戦はどうか。

「常に初戦を警戒しています。シックス・ネーションズは言わば100メートルの短距離走。すぐにリードを奪い、それを維持しなければなりません。初戦の相手、スコットランドは難しい試合になる。なぜなら、彼らにとってワールドカップ2019年大会は残念な結果でしたよね(予選プールで敗退)。今は巻き返しのため、彼らは必死です。イングランドも自国開催の2015年大会後は同じ状況にありました。そこから本来の軌道に乗せるために並々ならぬ努力をしました」

 昨年のスコアは13-6、油断をしている選手など1人もいない。連覇中の指揮官は自チームの空気をそう語る。

 よいスタートダッシュを見せたい理由は、この大会が今年のチーム強化において重要な位置を占めるからでもある。

「なぜなら、選手たちは大会後にブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(4年に1度結成され南半球へ遠征する連合チーム)の南ア・ツアーに参加するからです。シックス・ネーションズ後の6か月間、最高の選手は集まらない。今大会は最強のチーム同士が戦う今年最後のチャンスなのです」

・2016年大会 第1節 イングランド 15-9 スコットランド

 エディーさんがシックス・ネーションズ名勝負を挙げた5本に数えられる一つは、2016年、わずか6点差の一番だ。エディーさんにとって初めてのシックス・ネーションズのゲーム。前半は7-6のスコア。スコットランドの得点はPGのみだ。残り10分で15-9とされ、そのまま試合を終わらせたが、6点差は「1トライ1ゴール」でひっくり返る危険な点差。最後まで喉元にナイフをあてられていたような、ヒリヒリする勝利だった。  

 151年目の決戦、見逃してはいけない。

大逆転、のち同点となった2019年のスコットランドvsイングランド。レイドローも劇的トライに歓喜(Photo/Getty Images)

◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆

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2/6(金)開幕!全15試合独占生配信&放送!

【第1節】
イタリアvsフランス 2/6(土)夜11:00
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イングランドvsスコットランド 2/6(日)深夜1:30
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ウェールズvsアイルランド 2/7(日)夜11:45
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