国内 2021.01.21
天理大学特集! 9年前の初決勝から変わらない色(後編)

天理大学特集! 9年前の初決勝から変わらない色(後編)

[ 編集部 ]

僕らのラグビーがどこまで通用するか、挑戦したい。
SO⑩立川理道[天理/奈良]

 誰もが認める「ミスター天理」立川理道。悔しさを感じる一方で、達成感も湧いてきた。

「ああいう試合だからこそ悔しさは残るんですけど、街を歩いてても、知らない人が”惜しかったね”と言ってくれて。全国2位を感じました」

 今回、チームが飛躍したきっかけは1回戦の法大戦にあった。

「後半、法政にタックルの質も運動量も悪いところを突かれて、小松監督からも厳しい言葉をいただいた」

 2回戦の慶大戦、FLで抜擢されたのが唄と関口の二人だった。

「唄は勘もいいし、鋭さもあったけど、どこまで関東の大きなFWに通用するかは分からなかった。小松さんも迷いはあったと思います。それが、大きいFWを次々と止めてくれた。関口も関西リーグは出てないけど、活躍してくれた。僕は選手権に入ってチームを変えたのはFL二人だと思ってます」

 日本代表新監督であるエディー・ジョーンズ氏は昨年のW杯前、優勝チームの条件として「緻密な準備と優れた主将、そしてXファクター」を挙げている。その説を借りるなら前記の二条件は整い、最後の「Xファクター」が両FLだったわけだ。

 選手権を通じて、リーダーとしても大きく成長した立川だが、「自分は何もしていない」が口癖だ。

「チームが変わったのは去年のシーズンです。小松さんをはじめとしてスタッフ、キャプテンだった兄(直道さん)が一気に変えた。食事もばらばらに食べていたのを、時間を決めてみんなで食べるようにして、意識付けを徹底した。朝練習も始めたんですが、今までしていなかったことを始めるのは結構大変だったと思うんです。今年はそのまま引き継いだ感じです。準優勝で兄も喜んでくれてましたけど、性格上、悔しさもあると思う(笑)。本当に小松さんと、去年の4年生があって、今年があると思います」

 試合後すぐ対戦チームとレフリーに握手を求めにいく姿も、天理大の試合では見慣れた風景だ。

「勝っても負けても、相手とレフリーに挨拶に行く。兄もそうやっていたし、そういうものでしょ?」

 2月の日本選手権ではトップチャレンジのチームと対戦する。

「クボタ、来てほしいですね…。そうなれば、トップリーグ(昇格)が決まってるわけだから。僕らのラグビーがどこまで通用するか挑戦したい。簡単にボールは動かないでしょうけど、チャンスはあると思うので、そこで何かできたらいいなと」

 再び彼らがピッチに登場するのは9月25日。その日が待ち遠しい。

(おわり)

当時4年生で主将、SO立川理道

◎第48回大学選手権決勝(2012年1月11日) 帝京大15―12天理大

【帝京大メンバー】

1.吉田康平 2.白隆尚 3.前田龍佑 4.ティモシー・ボンド 5.ジョシュア・マニング 6.大和田立 7.松永浩平 8.李聖彰 9.滑川剛人 10.森田佳寿 11.菅谷優 12.南橋直哉 13.中村亮土 14.伊藤拓巳 15.竹田宜純 16.佐藤啓示 17.辻井健太 18.小山田岳 19.木下修一 20.中村有志 21.橋口功 22.小野寛智

【天理大メンバー】

1.藤原丈宏 2.芳野寛 3.金光大生 4.田村玲一 5.上田聖 6.唄圭太 7.関口卓雄 8.山路和希 9.井上大介 10.立川理道 11.木村和也 12.アイセア・ハベア 13.トニシオ・バイフ 14.宮前勇規 15.塚本健太 16.清水洋志 17.高屋敷拓也 18.村東宣佳 19.渡部文泰 20.山本昌太 21.鈴木心喜 22.松井謙斗

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