国内 2021.01.20
天理大学特集! 9年前の初決勝から変わらない色(前編)

天理大学特集! 9年前の初決勝から変わらない色(前編)

[ 編集部 ]

走ることしか考えない。
WTB⑭宮前勇規[名張西/三重]

 関西リーグ7試合、大学選手権4試合すべてで計14トライを奪ったWTB宮前勇規。レギュラーになったのは今季だから、まさに「彗星のごとく」登場したフィニッシャーだ。

 中学校では野球部。名張西に入学後「無理やり連れて行かれた」ラグビー部で、面白さに魅せられた。その脚力は高校時代から注目され2、3年とオール三重に選ばれ、U18東西対抗戦にも出場している。

 チームが毎年行っている大阪・上宮太子との合同練習の際、天理OBの同校監督の勧めで天理に入学した。「強い高校から来た仲間は”高校の方がしんどい”と言ってたんですが、僕は高校の練習が楽だったので(笑)、慣れるまでが大変でした」

 宮前が「いける」と手ごたえをつかんだのは夏合宿。練習試合で明治に勝ってからだ。

「明治なんて、それまでテレビで見てたチーム。そこに勝てて、自分たちもやれるんだ、と。今年、相手はフロントスリーに気をとられて外が余ることが多い。スペースがある状態でボールをもらえるので、いろんなことができて楽しいですね。パスは苦手なので、ボールをもらったら走ることしか考えてない」

 現在、名張西の部員は2名。高校時代の恩師はわざわざ国立に足を運んで応援してくれた。自分が活躍することが、少しでも母校の後押しになるのなら最高だ。

当時3年生、WTB宮前勇規(撮影:早浪章弘)

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