国内 2021.01.15
ラグビー新リーグは3部構成、最高峰は12チーム。上位は海外チームに挑戦へ

ラグビー新リーグは3部構成、最高峰は12チーム。上位は海外チームに挑戦へ

[ 編集部 ]
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新リーグ法人準備室の谷口真由美室長

 気になるディビジョン分けについては、今年のトップリーグの順位が反映され、事業運営力なども審査される。事業運営力には、ファンクラブの獲得状況なども審査の項目に入っているという。
 今年のトップリーグは新型コロナウイルスの影響で観客が制限される可能性もあり、事業性が十分評価されないのではないかという指摘もあるが、これについて谷口室長は、「例えばSNSの発信状況であるとか、ファンエンゲージメントなども評価の対象に入れるので、ラグビーが物理的にできないからファンとつながれないとか、事業ができないということではないと思っている。チーム独自のいろんな施策を期待している」とコメントした。

 もし、今年のトップリーグが不成立になった場合、戦績の審査については各チームと合意しているとのこと。最後のトップリーグ、トップチャレンジリーグが成立しなかった場合は、2018年以前の過去5年間の戦績で評価する。昨年度はトップリーグが不成立となり、2019年はワールドカップがあったことからトップチャレンジリーグのチームが昇格する機会がなかったためで、公平を期して2018年以前となった。

 なお、新リーグは段階的なフォーマットレビューを計画しており、フェーズ1は2022-2024(3シーズン)、フェーズ2は2025-2028(4シーズン)、フェーズ3は2029-2032(4シーズン)となっている。世界のラグビーカレンダーの動きにも対応しながら、国内リーグのカレンダー、試合数、事業性なども見直し、リーグとして確固たる形をつくっていき、世界最高峰のリーグになるべく、大きなスパンのなかで一つの方向性を見いだす。


■今後のスケジュール(予定)
<2021年>
4月: 新リーグ運営法人発足
6月: チームの参加ディビジョンの確定、新リーグの名称・理念の発表
<2022年>
1月: 新リーグ開幕
1~5月: 新リーグシーズン活動期間(21週)
5月末: ポストシーズンマッチ(クロスボーダーマッチ、入替戦)
6月・7月、10月・11月: 日本代表活動期間


■新リーグ参加25チーム
NECグリーンロケッツ、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス、NTTドコモレッドハリケーンズ、釜石シーウェイブス、キヤノンイーグルス、九州電力キューデンヴォルテクス、近鉄ライナーズ、クボタスピアーズ、栗田工業ウォーターガッシュ、神戸製鋼コベルコスティーラーズ、コカ・コーラレッドスパークス、サントリーサンゴリアス、清水建設ブルーシャークス、中国電力レッドレグリオンズ、東芝ブレイブルーパス、トヨタ自動車ヴェルブリッツ、豊田自動織機シャトルズ、パナソニック ワイルドナイツ、日野レッドドルフィンズ、Honda HEAT、マツダブルーズーマーズ、三菱重工相模原ダイナボアーズ、宗像サニックスブルース、ヤマハ発動機ジュビロ、リコーブラックラムズ (五十音順)

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