国内 2021.01.15
ラグビー新リーグは3部構成、最高峰は12チーム。上位は海外チームに挑戦へ

ラグビー新リーグは3部構成、最高峰は12チーム。上位は海外チームに挑戦へ

[ 編集部 ]
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 世界基準競技レベルの最上位リーグとされるディビジョン1は、2つのカンファレンス、計12チームで構成される。高質で均衡した試合を醸成することが重要で、限られたカレンダー内でホスト&ビジター(ホーム&アウェイ)形式での試合数を多く実施し、チームの事業性確保など、複合的な視点から考察した結果として12チームとなった。

 ディビジョン1は年間で計96試合(1チームあたり16試合)。6チームずつの2カンファレンスに分かれ、カンファレンスごとにホスト&ビジター形式で2回戦総当たりをおこない、別カンファレンスのチームとの交流戦もある。順位は勝ち点で決め、プレーオフは実施しない。

 そして、ディビジョン1の上位チームはクロスボーダーマッチ出場権獲得となり、海外リーグ加盟チームと対戦することになる。
 クロスボーダーマッチについて岩渕専務理事は、「現在、日本ラグビー協会として、あるいは新リーグとして、各国、各ユニオン、各リーグともいろんな話をしている。国際カレンダー、その国のリーグ、今後の行く末もかなり不透明なところがあり、最終的に何チームというのはまだまとまっていない。ただ、この新リーグの大きな柱の一つとして、『世界最高峰のリーグを目指そう』ということで進めてきた。そのためには世界最高峰になる舞台を整えるということが必要だと思っている。いろんな状況が生まれると思うので、状況を鑑みながら、ベストなオプションを選択していきたい」と述べた。

 ディビジョン2は、ディビジョン1入りを目指す7チームで構成されるリーグ。ディビジョン3は、将来的に上位ディビジョン入りを目指す6チームで構成される企業チーム/地域チームのリーグとされ、どちらのディビジョンもホスト&ビジターで2回戦総当たりを実施する。

 新リーグ法人準備室の谷口真由美室長は、「ホスト&ビジターというのが今回の新リーグの一丁目一番地の施策だと考えている。ホストの試合をすることでチームの皆様が事業をして収益を得るという機会がなければ、事業性は担保できない。そういう意味で、総当たりを2回することでホストの試合を確保する」と説明した。

 日本ラグビー界のクラブシーンのトップレベルでは、企業がラグビーチームを持つケースがほとんどだが、将来的に、独立した運営を目指しているチームもあると考えられており、谷口室長は新リーグを“ハイブリッド型のリーグ”と表現した。
 ディビジョン3は年間試合数が30で、他のディビジョンと比べると1チームあたりの試合数も少ないが、これについては「企業のなかで働く期間が必要ということもあるし、そういった観点からもディビジョン3の試合数を減らしている」と答えた。

 入替戦もおこなわれ、ディビジョン2はすべてのチームが入替戦に出場する(上位4チームがディビジョン1との入替戦、下位3チームがディビジョン3との入替戦)。

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