流経大柏が劇的な逆転勝ちで歓喜、常翔学園敗退。中部大春日丘は大分東明下し初の8強入り

　第100回全国高校ラグビー大会の2回戦でシード校の関西学院（兵庫）を倒し、波に乗る流経大柏（千葉）が、1月1日におこなわれた3回戦で過去5回の優勝を誇る常翔学園（大阪第3）に21－17で逆転勝ちし、3季連続のベスト8入りを決めた。

　流経大柏は前半8分、敵陣22メートルライン手前のラインアウトからモールを組んでゴール前まで前進し、SH尾崎太亮が持ち出してインゴールに突っ込み先制した。その後、相手にPGを許したが、28分にも敵陣深くに入ると、FWの力勝負でトライを取り切り、リードを広げた

　対する常翔学園はハーフタイム前、敵陣深くのスクラムからNO8知念優来がサイドアタックでゴールに迫り、仲間がサポートし、LO寺北亘佑がフィニッシュ。コンバージョンも決まり4点差に詰めて折り返した。

　そして後半、流経大柏の中心選手であるNO8ディアンズ ワーナーが危険なプレーで一時退出を命じられ、数的有利となった常翔学園は14分、連続攻撃でゴールに迫り、NO8知念が力強い突進で逆転トライを挙げた。FB佐々木開がコンバージョンを決め、常翔学園の3点リードに変わった。

　しかし、流経大柏は終盤に猛攻を繰り返し、試合終了間際、いったんはボールを失ったがブレイクダウンでターンオーバーし、果敢な連続攻撃。守る常翔学園に反則が出てPKを得た流経大柏は、タップから攻めてNO8ディアンズが突進し、仲間の後押しを受けてインゴールにねじ込み、劇的な逆転ゲームとなった。

　そして、準々決勝進出を決めたもう1チームは、中部大春日丘（愛知第1）だ。大分東明（大分）を40－17で破り、10回目の花園出場で初のベスト8入りとなった。

　中部大春日丘は前半13分、自陣でのスクラムから大きくボールを動かし、WTB相澤俊弥が大外を抜けてゴールへ走り切り先制した。
　その後、大分東明にトライ（コンバージョン）とPGを許し逆転されたが、22分にWTB相澤がインターセプトからゴールへ走り切り、再び先行して14－10で折り返した。

　流れを引き戻した中部大春日丘は、後半2分、キャプテンのNO8福田大晟の力強い走りで敵陣深くに入ると、リサイクルからボールを手にしたSO堀日向太がフィニッシャーとなった。12分にはゴール前のパワープレーで追加点。勢いは止まらず、16分にはNO8福田のハードタックルでボールを奪い返すと、カウンターでWTB小池陽翔が約60メートル走り切り、リードを広げた。

　前半にNO8ブル セコナイアがパワフルランでトライを挙げていた大分東明は、後半22分にはWTBナコ ジョアぺも力強い走りを披露し、チームを鼓舞したが、中部大春日丘が終盤にも1トライを追加し、勝負を決めた。

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