国内 2021.01.01

花園でベスト16が激突 京都成章と東海大仰星が競り勝ち準々決勝進出

[ 編集部 ]
花園でベスト16が激突 京都成章と東海大仰星が競り勝ち準々決勝進出
SOで先発し躍動した京都成章の大島泰真(撮影:松本かおり)


 2021年(令和3年)の元日、東大阪市花園ラグビー場では「第100回 全国高校ラグビー大会」の3回戦がおこなわれ、ベスト16が激突。午前中の戦いでは、京都成章(京都)と東海大大阪仰星(大阪第1)が勝って準々決勝進出を決めた。

 京都成章は第3グラウンドの第1試合で尾道(広島)と対戦し、28-7で2大会連続のベスト8入り。

 京都成章は前半11分、敵陣22メートルラインに迫ると、SO大島泰真がディフェンス裏にキックでボールを転がし、それを確保したWTB中川湧眞がゴールに持ち込み先制した。
 互いにディフェンスが堅く、7-0で折り返す。

 激しい競り合いのなか、京都成章は後半13分、敵陣深くでディフェンスプレッシャーをかけてボールを奪い返し、NO8森達喜がインゴールに押さえ貴重な追加点を挙げた。強風のなか、風上の優位も活かした京都成章は17分にもゴールに迫り、パワープレーでトライを決めリードを拡大。

 粘る尾道は22分、ラインアウトからモールでゴールに迫り、主将のNO8森元一気がラックサイドからインゴールに飛び込み得点して執念を見せたが、京都成章は試合終了間際にも堅守の尾道からトライを取り切り、決着がついた。

東海大仰星と互角に戦った長崎北陽台。後半、一時5点差に詰めた(撮影:松本かおり)

 3季ぶりの日本一を目指す東海大大阪仰星は、第1グラウンドの第1試合で長崎北陽台(長崎)と対戦し、22-7で競り勝った。

 両チームとも規律のいいディフェンスを見せた。
 序盤、北陽台は攻め込まれるも、身長160センチ、体重65キロの小柄なSH川久保瑛斗が体を張ってブレイクダウンでからみピンチを脱出すれば、仰星は10分、モールでゴールに迫ったブルージャージーの塊を必死に止め、トライを許さなかった。

 先制したのは仰星だった。前半16分、ゲインとすばやいリサイクルからこまかくつなぎ、WTB御池蓮二が軽快なステップで抜けてゴールに持ち込んだ。仰星は19分にもテンポよくフェイズを重ねて敵陣深くに入り、走りこんできたNO8倉橋歓太がインゴールに突っ込み追加点。12-0で折り返した。

 反撃したい北陽台は、好機に落球するなどしてなかなか点差を詰められずにいたが、後半22分、アグレッシブなディフェンスでボールを奪い返し攻めに転じると、ループを使ってギャップを作り、CTB本山泰士が抜けてトライを奪い返した。

 しかし、5点差とされた仰星は25分、モールで敵陣深くに入ってアドバンテージをもらい、さらにゴール前まで攻め込み、NO8倉橋が低くタックルにきた北陽台の選手たちを飛び越えて追加点を奪った。
 北陽台は最後まであきらめずにプレーしたが、仰星はさらにPGで突き放し、熱闘はノーサイドとなった。

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