国内 2020.12.17
第100回まであと10日! 決勝再現①第90回・桐蔭学園31-31東福岡

第100回まであと10日! 決勝再現①第90回・桐蔭学園31-31東福岡

22年ぶりの両校優勝。連覇の東福岡は3度目のV。桐蔭学園は初優勝

死力を尽くした両チーム

 最初の大きなポイントは後半7分、東福岡はFB藤田がインゴール右隅に執念のトライを挙げたが、この難しいゴールキックをFB藤田自らがねじ込んだこと。14点差となり東福岡が息を吹き返した。

 24分には東福岡が得意のモールでトライ、ゴールも決まり7点差。さらに終盤には中盤ラインアウトからも、モールを組む東福岡。最後は、この密集に集中する桐蔭の防御を尻目に、途中出場のSO大政亮が大胆な移動攻撃を仕掛けてトライ。ゴールも決まり31―31と同点に追いついた。

 そのままノーサイドの笛。過去2年間、公式戦負けなしの重圧があったが、東福岡LO水上彰太主将はこう話した「これほど大きな責任を背負うことはもうないと思う。すごい経験でした」。

 最後に追いつかれ茫然となったが、桐蔭にとっては初優勝。東日本勢として國學院久我山高以来13年ぶりの日本一だった。春から比べれば日本一にふさわしい、可能な限りの成長を遂げても、まだ隣にはライバルがいた。

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