【RWC2023 プールD】 日本は欧州王者&南米の雄と同組。リーチ「非常に楽しみ」
イングランドは今年、シックスネーションズとオータム・ネーションズカップを制し、2冠を獲得。
2019年ワールドカップの主力だったキャプテンのSO/CTBオーウェン・ファレル、LOマロ・イトジェ、NO8ビリー・ヴニポラなど経験豊富なメンバーが多く残り、“カミカゼ・キッズ”と形容され日本の大舞台でも堂々とプレーしたバックローのトム・カリー(22歳)やサム・アンダーヒル(24歳)など若手がたくましく成長している。
2019年大会決勝で南アフリカ代表に敗れた悔しさは、20年ぶり2度目の優勝を狙うフランス大会へ向けて確かなエナジーとなる。
指揮官はエディー・ジョーンズ。2015年のワールドカップで日本代表のヘッドコーチを務め、南ア戦撃破を含む歴史的3勝に導いた名将である。
南米ラグビー界の雄であるアルゼンチン代表“ロス・プーマス”は、2020年11月14日にシドニーで、ワールドカップ3度優勝を誇るオールブラックスを25-15で下した。1985年の初対戦以来、30回目の挑戦で初めて成し遂げた歴史的勝利である。
今年、オーストラリアで集中開催されたトライネーションズ(南半球3か国対抗戦)では、アウェイゲームながらオーストラリア代表相手に2試合連続で引き分けたことも自信になった。
アルゼンチン代表は過去、ヨーロッパで開催されたワールドカップでは好結果を残している。1999年のウェールズ大会では初のベスト8入りを果たし、2007年は開催国のフランス代表を2度倒して銅メダルを獲得、2015年のイングランド大会でもベスト4に入っている。
プールDの残り2枠は、オセアニア地区1とアメリカ地区2のチームが入る。
オセアニアからは、トンガ代表かサモア代表のどちらか。予選は来年おこなわれ、この2チームがホーム&アウェイで戦い2試合の合計成績が良かった方が勝者となり、出場権獲得でプールDに入る。
アメリカ地区は、2021年の北米予選で1位となったチームと南米予選の1位チームが激突し、勝った方が出場権獲得(アメリカ地区1)となり、ニュージーランド、フランス、イタリアと一緒のプールAに入る。負けた方はアメリカ地区2をかけたプレーオフに進むこととなり、北米予選2位×南米予選2位の勝者と対戦し、そこで勝ったチームがアメリカ地区2として日本などと一緒のプールDに入る。
アメリカ地区で有力候補は、アメリカ、カナダ、ウルグアイ。世界ランキングがトップ30以内に入っているブラジル、チリなどにもチャンスはある。