国内 2020.11.30
東海大相模19-17久我山。関東オータム制し、5大会ぶり花園へ!

東海大相模19-17久我山。関東オータム制し、5大会ぶり花園へ!

[ 多羅正崇 ]

しかし風下の東海大相模はこの日ラインアウトのディフェンスが冴え渡り、好タックラーでもある副将のLO飯泉輝らがジャンパーとなってカットを連発。國學院久我山のチャンスの芽を摘んだ。

東海大相模はFL米元悠翔のジャッカルからエリアを戻すと、前半12分、連続攻撃からFB河野吏玖の突破を演出してチーム初トライ。少ない得点機をものにし、SO柏原慶太のゴールも成功して7点を奪った。

前半終了間際には、同26分のシンビンで1人少ない國學院久我山に対して、ラインアウトから高精度のサインプレーで右大外のWTBボンド洋平にボールを託して鮮やかに2トライ目。12-10と逆転して後半へ向かった。

後半で風上に立った東海大相模は引き続きラインアウトで好守を見せるが、ミスや反則もあって主導権を掌握できない。國學院久我山もWTB吉田周平が自陣からビッグゲインを見せるなど見せ場を作った。

しかし東海大相模はボールを保持する國學院久我山にプレッシャーをかけると、後半12分、攻守交代直後のアタックで絶妙なグラバーキックをWTB樋川蔵人が捕球してチーム3トライ目。SO柏原がセーフティーリードを守る右端からのコンバージョンを決めて9点差(19-10)とした。

國學院久我山はCTB鈴木翔が再三のキャリーで前進するなど風下で粘り、東海大相模が連続でペナルティを犯した終盤に猛攻をしかけ、後半34分に左中間へ意地のトライ。

しかし逆転のための時間は残されておらず、FB松井達希がコンバージョンを決めるとノーサイドの笛が鳴った。

花園出場を決めた東海大相模だが、選手に歓喜はなかった。主将のCTB吉田輝雅は「(風下の)前半に2トライを取れたのは良かったが、後半に点数が伸びず悔しかった。この点数では満足できない。花園出場は嬉しいが、僕たちには高い目標があります」と語った。

東海大相模の三木雄介監督は「我々が目指しているのは日本一です」とした上で、神奈川県予選決勝で2点差の惜敗(17-19)を喫している昨季王者の桐蔭学園について「桐蔭学園さんがいるので、我々はここまで来ることができています。いつも勉強させてもらっている」「子供たちからリベンジという言葉が出ており、一番良い舞台(花園)で桐蔭学園さんにリベンジしたい」と12月27日に開幕する大舞台へ向けて意気込んだ。

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