国内 2020.11.29
天理大、苦難乗り越え関西リーグ5連覇達成。同志社大、京産大と大学選手権出場へ。

天理大、苦難乗り越え関西リーグ5連覇達成。同志社大、京産大と大学選手権出場へ。

[ 森本優子 ]
後半5分のHO佐藤康のトライにつなげたPR小鍛治悠太の快走(撮影:石井愛子)

 第2試合は、天理大が開始早々からフィジカルで同志社大を圧倒。セットプレー、ブレイクダウンを完全に制圧。10分のルーキーWTBマナセ・ハビリのトライに始まり、23分までに3連続トライを奪い、19-0と試合を決めた。

 天理大FL松岡大和主将は「今日はFWで圧倒しようと。身体を当て続けた」。前8人にスクラムで1トライ、モールで2トライの「ノルマ」も課した。結果的にはモールから1トライだったが、奪った8トライ中5トライはFWがスコア。「いい形でトライをとれた」と笑顔を見せた。

 これまでFWが献身的に働き、タレント豊かなBKを活かしてきた同志社だったが、ボールを持ちこんでも、ターンオーバーされるか制御を失いペナルティを献上と、寸断された。だが後半にブレイクダウンを修正、終了間際に2トライを挙げ意地を見せた。SO田村魁世は「前半はディシプリンが悪かったが、後半はやろうとしたことができて、プラスにとれるところが多かった」と、大学選手権を見据えた。

 天理大は、新型コロナウイルスによるクラスター発生で練習中断期間を経ての連覇達成。小松節夫監督は「変則リーグになって、同志社の情報もない中、緊張感を持った一発勝負。なおさら勝てて嬉しい」と安堵した。
 緊張感のある試合を経てこそ、チームは飛躍する。選手権に出場する3チームにとって、この日の試合は貴重な飛躍の場となった。

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