国内 2020.11.22

【関東大学対抗戦A】 明治が16点ビハインドから帝京に逆転勝ち。帝京2敗目

[ 編集部 ]
【関東大学対抗戦A】 明治が16点ビハインドから帝京に逆転勝ち。帝京2敗目
CTBで先発した明大の新人・廣瀬雄也。先発SOには、これまでCTBの森勇登が入った(撮影:高塩 隆)


 ラグビーの大学日本一を目指す強豪校同士、明治大学と帝京大学が関東大学対抗戦Aグループの第6節で激突し、明治が16点ビハインドから逆転して39-23で制した。今季対抗戦、明治はこれで5勝1敗となり、帝京(4勝)は2敗目を喫した。

 11月22日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたこの試合、先に主導権を握ったのは帝京だった。

 前半2分、キックボールを確保したCTB尾崎泰雅のゲインから勢いづき、テンポのいい連続攻撃をNO8奥井章仁が突貫でフィニッシュし先制した。さらに、ディフェンスでがまんしたあと、15分にPGで加点。その1分後にはインターセプトしたCTB尾崎が約80メートル走り切り、リードを広げた。

 13点を追う明治は23分、敵陣深くでのスクラムからNO8箸本龍雅がボールを持ち出してタックルをかわし、パスをもらったCTB児玉樹がギャップを突いてトライ。

 しかし帝京は25分、敵陣で相手の落球からすばやくボールを動かしてチャンスとなり、CTB尾崎が再びファイブポインターとなった。赤いジャージーは29分にもゴールラインに迫り、NO8奥井がインゴールにねじ込んで16点差をつけた。

 流れを変えたい明治は33分、ラインアウトからモールで押し込み得点。39分には相手が速く前へ出て詰めてきたところ、CTB児玉がかわしてCTB廣瀬雄也につなぎ、連続トライとなった。

 19-23で折り返した明治は44分(後半4分)、ブレイクダウンのターンオーバーから攻めて大きくボールを動かし、セブンズ日本代表も経験している俊敏なWTB石田吉平が左外を突破してチャンスを拡大、サポートしていたSH飯沼蓮につなぎ、逆転トライが生まれた。

 勢いづいた明治はさらに52分、ゴール前中央のスクラムで優勢となり、サイドアタックしたNO8箸本がディフェンダーをかわしてインゴールにねじ込み5点を追加。68分にはWTB石田が鋭いステップから抜けてチャンスとなり、リサイクル後、SO齊藤誉哉のキックパスからWTB齊藤大朗がトライを決めた。73分にはPGで加点。

 結局、後半は帝京に得点を許さず、明治の快勝となった。

 対抗戦連覇を狙う明治大学は、12月6日の最終戦で、現在(5節終了時)5勝0敗で首位の早稲田大学と対戦する。帝京大学は同日、今シーズン明治を破っている慶應義塾大学とぶつかる。

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