国内 2020.11.16
法大が競り勝ち今季2勝目 東海大は全勝キープ

法大が競り勝ち今季2勝目 東海大は全勝キープ

[ 多羅正崇 ]

 前半のスコアは17-12で拮抗。大東大は前半8分、相手ゴール前スクラムからNO8シオシファ・ラベマイ・マウ・トルが単独で突っ込み先制トライ。

 一方の東海大も前半12分、SO武藤ゆらぎの仕掛けからFB酒井亮治が力強く突進してインゴールを割ると、同17分にはこの日圧倒的だったラインアウトのディフェンスから、こぼれ球をNO8ノア・トビオが捕球して逆転トライを決めた。12-7

 東海大は前半28分にもトライを追加して17-7とリードを広げたが、大東大も同31分、オフロードパスの連続で生まれた数的優位をCTBシオペ・ロロ・タヴォが仕留め、5点差(12-17)に迫って後半へ向かった。

 後半のスコアは38-0で、東海大が圧倒した。

 大東大は前半4回だったPKが、後半は8回に倍増。後半4分には反則が続いて自陣ゴール前に下がると、東海大のCTB杉浦拓実がインゴールへ飛び込み、コンバージョン成功で24-12。

 東海大は後半8分にもCTB杉浦がサポートからインゴールへ駆け込み、同15分にはFW陣が堅固なラインアウトモールで猛進してトライ。FW・BKで優位となった東海大はさらに同32、38、44分と3連続トライを決めて突き放し、55-12でノーサイド。

 マン・オブ・ザ・マッチにはチーム最初のトライを決め、再三のチャンスメイクも光った東海大のFB酒井が選ばれた。

 第5節を終えて、リーグ戦1部の全勝チームは東海大と流通経済大学の2校となった。両軍は11月21日、東京・秩父宮ラグビー場で顔を合わせる。

【筆者プロフィール】多羅正崇( たら・まさたか )
1980年生まれ。神奈川県出身。法政二高、法政大学でラグビー部に所属。大学卒業後にテレビ・ラジオの放送作家としてバラエティ番組の制作に携わる。現在はスポーツジャーナリストとして主にラグビー記事・コラムを『ラグビーマガジン』『JSPORTS』「Number』等に寄稿。エッセイストとしても活動し、ラグビー漫画『インビンシブル』(講談社)の単行本巻末コラムを担当した。

PICK UP