国内 2020.10.04
青学大のタックルが王者・早大を苦しめる。「止め続ければ勝機が見える」

青学大のタックルが王者・早大を苦しめる。「止め続ければ勝機が見える」

[ 向 風見也 ]

 昨季は0-92、一昨季は0-123とこのカードで大差をつけられているが、この日は序盤から鋭い出足の防御で早大を敵陣に封殺。指揮官の言葉通りエラーした直後に速攻を許して前半2分に先制されたが、インサイドCTBだった西野稜祐主将の思いは変わらなかった。

「最初の10~15分、ディフェンスのセット(位置取り)、ブレイクダウン(接点でのファイト)へ真剣に取り組む。例年と違う青学大を見せる」

 7分頃、敵陣22メートル線付近右の接点から防御ラインを敷く。球が出るや、その周辺にいた西野らが一気にプレッシャーをかける。早大はたまらず反則を犯す。

 西野は続く13分頃にも、敵陣10メートル線付近右の相手ボールラインアウトからの攻撃へ強烈なロータックルをお見舞いする。相手ランナーは球を落とし、膠着状態を保った。身体のぶつかり合いで引けを取らなかった。西野の実感はこうだ。

「自信になったと思います。サイズは上位校に比べるとかなり小さい。ひとつの局面に相手より多い人数をかけてしまうのは仕方ないのですが、その後の早いセットや準備を心がけています。上位校とのフィジカルの差を埋めるためにかなり時間を割いてきましたが、それでも足りなかった。それを補うための運動量を高めたいです」

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