国内 2020.10.04
関東大学ラグビー開幕! 筑波が慶應に競り勝つ。昨季日本一の早稲田は青学に苦戦

関東大学ラグビー開幕! 筑波が慶應に競り勝つ。昨季日本一の早稲田は青学に苦戦

[ 編集部 ]
青学戦の序盤にブレイクスルーした早稲田の古賀由教(撮影:松本かおり)

 秩父宮でおこなわれた第2試合には、前年度の大学日本一である早稲田大が登場した。昨季入替戦も経験した青山学院大とぶつかり、大勝が予想されたが、後半に一時5点差まで詰められるなど苦しみ、それでも終盤にトライを重ねて47-21で今季初戦を制した。

 早稲田は序盤、ラインアウトからの攻撃でWTB古賀由教が抜けてFL田中智幸のトライを演出。その後、しばらくスコアボードは動かなかったが、27分にゴールに迫り、PR小林賢太が突っ込み追加点を挙げた。小林は2分後には走りで魅せ、自陣からのビッグゲインが古賀のトライにつながった。

 しかし、この試合でスタジアムを沸かせたのは青山学院の方だった。35分、WTB衣笠竜世がインターセプトから約80メートル走り切り、早稲田から3季ぶりの得点となった。その後、青学はPGでも加点し、19-10(早稲田リード)で折り返した。

 後半早々にも青学のSO桑田宗一郎にショットを決められ6点差に詰められた早稲田は、48分(後半8分)、FB南徹哉のカウンターを機にテンポよくボールを動かし、右外でもらったWTB槇瑛人がディフェンダー2人を振り切って点差を広げた。

 しかし52分、早稲田のパスが乱れ、ルーズボールに足をかけて確保した青学のFL肘井洲大がゴール目前まで前進、仲間がサポートに入ってすばやいリサイクルからSO桑田がトライゲッターとなり、再び流れを変えた。青学は58分にもPG成功で5点差につめた。

 それでも早稲田は底力があり、61分に敵陣深くに入ってSO吉村紘がインゴールに持ち込みリードを広げると、終盤さらに2トライを追加し、苦しみながらも勝利を手にした。

 対抗戦Aではそのほか、連覇を狙う明治大が、5シーズンぶりにAグループに昇格した立教大を73-15と圧倒。
 3季ぶりの全国制覇を目指す帝京大は、日本体育大に98-10で快勝している。

 関東大学リーグ戦グループは、3連覇を狙う東海大が、3シーズンぶりに1部復帰となった関東学院大を52-24で下して白星発進。
 昨季2位だった日本大は中央大と今季初戦でぶつかり、16点ビハインドから終盤に3連続トライで逆転し、33-28で競り勝った。
 日大と同じく、昨年度の大学選手権でベスト8だった流通経済大は、法政大を相手に28-10で勝点4を獲得している。
 そして、埼玉・熊谷ラグビー場Bグラウンドでおこなわれた試合は、専修大が大東文化大を29-19で下した。

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