海外
2020.09.23
豪代表から落選のクリンドラニ環境変える ブランビーズからフォースへ移籍
デイヴ・レニー新ヘッドコーチが指揮を執る新生のオーストラリア代表から落選し、世代交代の波に直面している29歳のテヴィタ・クリンドラニは、環境を変えて新しい挑戦をすることに決めた。9年間過ごしたキャンベラのブランビーズを離れ、同国西部のパースを拠点とするウェスタン・フォースに移籍することが9月21日に発表された。
「ブランビーズを去るのは悲しいことですが、キャリアのなかで自分に新たな挑戦をするときがきたと感じています。フォースとの新しい機会に興奮しています」(クリンドラニ)
フィジー出身。身長192センチ、体重102キロのパワフルなアウトサイドセンターで、オーストラリア代表としてはワールドカップ2大会(2015、2019)を含め61試合に出場した。2015年ワールドカップ決勝で挙げたトライはインターナショナルキャリアのハイライトであり、2017年11月に神奈川・日産スタジアムでおこなわれた日本代表戦ではハットトリックを記録するなど、テストマッチで通算22トライを挙げている。
ブランビーズでは2012年のデビュー以来、通算135試合に出場。ラストゲームは背番号13をつけてフル出場し、スーパーラグビーAU優勝に貢献、ブランビーズにとって16年ぶりのタイトル獲得を仲間たちと喜んだ。
2023年のワールドカップへ向けて若返りを図るオーストラリア代表からは落選したが、ベテランと呼ばれるクリンドラニの意欲は衰えていない。フォースではミッドフィールドの強化はもちろん、チームに豊富な経験、プロフェッショナリズム、アスレティシズムをもたらすことが期待されている。