ワールドカップ 2020.09.10
2019W杯を契機にアジアでラグビー新規参加者225万人! 43%は女子

2019W杯を契機にアジアでラグビー新規参加者225万人! 43%は女子

[ 編集部 ]
アジアだけでなく世界中で普及は広がり、アフリカでも多くの女子がラグビーを楽しんでいる © Getty Images

 ワールドラグビーはほかに「Get Into Rugby」という普及プログラムも継続しており、UAEラグビー協会は公立学校を対象にこのプログラムを実施。ラグビーを教えるため1000人以上の教師が350校から講習に参加し、その結果、学校で開催するフェスティバルやリーグの試合を通じてアラブ首長国連邦の14万8000人の生徒たちが学校での授業の一環としてラグビーを楽しんだとされる。

 バングラデシュでは、79人の専任ラグビーデベロップメントオフィサーとボランティアコーチを採用。2018年、同国ラグビー協会のデベロップメントオフィサーはわずか8人だったが、2年間で素晴らしい成果を上げ、ラグビー普及に携わるスタッフは学校でのラグビーの拡大や、ラグビープログラムの継続、また100校以上の学校でラグビーチームを発足させるなど、積極的な活動をおこなっている。2016年にはわずか1700人の子どもしかラグビーをプレーしていなかったが、2019年には合計約4万人の子どもたちがプレーしたと報告されている。

 ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は、「『Impact Beyond』の成功は、アジアラグビー、日本ラグビー協会、そして関係協会の皆さんのご尽力の証です。また、ラグビープログラムのために定期的に時間と体力を捧げて応援してくださった何千人もの世界中のボランティアの皆さまに、特に感謝を申し上げます。彼らはラグビースポーツの縁の下の力持ちです。2021年には東京でオリンピックが開催されますが、世界中でより多くのファンと参加者が私たちの愛するラグビーに関与していけるよう、今後も『Impact Beyond』の取り組みを続けます」とコメントした。

 2016年のリオデジャネイロ大会からラグビーはオリンピック競技に返り咲き、エキサイティングなセブンズ(7人制ラグビー)が多くの人を魅了し、6主要国でファンが1700万人増加したと言われている。来年開催予定の東京オリンピックでは、世界中の新規ファン人口がさらに3000万人増えると見込まれている。

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