日大ラグビー部、元ヘッドコーチの暴行問題に関し声明文を発表
日本大学ラグビー部は8月5日、元ヘッドコーチが部員に暴行を繰り返していたことが新聞等で報道されたことを受け、公式サイトで声明文を発表した。
新聞報道によれば、元ヘッドコーチは昨年、部員の頭につまようじを刺したり、熱いヘラを体に押しつけるなど暴行を繰り返し、問題が明るみとなり、すでに辞任している。
日本大学ラグビー部は1928年創部。昨シーズンは関東大学リーグ戦1部で2位となり、6年ぶりの出場となった全国大学選手権大会ではベスト8入りしていた。
しかし、今年1月には部員が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されており、不祥事が続いている。
日本大学ラグビー部による「当部元コーチの一部報道について」と題した声明文は以下のとおり(全文・原文のまま)。
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当部元コーチの一部報道について
この度、元日本大学ラグビー部コーチによる暴行行為等に関する報道がなされました。まずはこのようにお騒がせしましたことを心よりお詫び申し上げます。
まず、当該元コーチは、当部が外部より招聘し、コーチングの要請をしていたものであり、大学との間に雇用関係はありません。
今回の件は、本年1月に発生した元部員の不祥事をきっかけに、風通しの良いチームとして再建していくという強い意思の下、インテグリティチームマネージャーを配置しました。同マネージャーによるチーム再建の過程において、学生より報道されたような飲酒の強要や頭に爪楊枝を刺す等の暴行があったとの申し出があったことが判明したものです。当部としては、直ちに当該元コーチからのヒアリング等の調査を行った結果、当該元コーチは退任に値すると部長,監督で判断しました。
一部報道で出ている部員による報告書は、インテグリティチームマネージャーに提出された後、当該部員より取下げの申し出がございましたが、当部としては看過し得ないものと考え、先の対応に至った次第です。なお、報道の中には「隠蔽」という表現も使用されているものもありますが、部員による報告書内容は、部長の責任のもと、各学年単位でのミーティングにおいて共有され、監督より、保護者代表にも報告しております。
また、一連の経緯は、所管の日本大学競技スポーツ部にも逐次報告された結果、当部部長、副部長、監督、コーチは、同競技スポーツ部より厳重注意処分を受けております。
以上のとおり、今般の報道内容は、既に当部としても把握の上、適切に対応しているものでありますが、当部としては今回の事態を重く受け止め、同対応にとどまることなく、学生スポーツとしてのあるべき姿を実現すべく、日々の運営と指導をさらなる改革・改善を目指し、皆様の信頼を一日でも早く回復できるよう再発防止に向けて全力で取り組んでまいります。
また、当部は学生ファーストの精神を掲げております。現部員には新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、一定の制限はあるものの、部員の「ラグビーをする権利」を尊重すべく適切に活動を続けてまいりますので、皆様にはご理解をいただけますよう何卒よろしくお願いいたします。
日本大学ラグビー部
部長 平山 聡司