6月13日にNZでラグビー再開! 新型コロナ収束でSR勢の国内大会開催可能に
感染拡大を阻止するため、ニュージーランド政府の動きは早かった。
3月14日、当時国内での感染者数は6人で、死者は出ていなかったが、アーダーン首相は「自国民も含め入国者全員に14日間の自主隔離を義務付ける」と発表。これはスーパーラグビー中断決定にも大きく影響した。感染者が増えると、人口約500万人の島国をすぐに「鎖国」状態にし、3月26日から4週間は、警戒レベルを最高のレベル4に引き上げ世界でも極めて厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施。そして、感染状況の改善を受けて4月27日にレベル3に引き下げ外出規制を一部緩和し、5月4日には新型コロナウイルスの新規感染者数が約1か月半ぶりにゼロとなり、状況を再び精査してレベル2に引き下げられれば、ラグビーの競技再開は可能とされていた。
ニュージーランドラグビー協会のマーク・ロビンソンCEOは、「多くの人々の笑顔を取り戻すはず。選手たちが興奮しているのはわかっているし、ラグビーファンもきっと同じだろう」とコメントし、3か月ぶりに世界トップレベルのラグビーをファンに見せられることを喜んだ。そして、引き続き、関係者全員の健康と安全を保護するための詳細な計画を整えていくことを約束した。そこには、選手、チームマネジメントおよび関係者の毎日の健康状態と体温のチェック、厳格な衛生管理と清掃、接触者追跡、気分が悪い人には近づかない、自主隔離、検査受検などが含まれる。
なお、ニュージーランド国内の地方代表が競うマイター10カップは9月11日に開幕する予定。来年のワールドカップへ向けて選手強化が求められる女子の大会は引き続き検討される。
ちなみに、隣国のオーストラリアでもラグビー再開へ向け国内大会を計画しており、スーパーラグビーチームのレッズ、ワラターズ、ブランビーズ、レベルズ、それにパースを拠点とするウェスタン・フォース(2017年を最後にスーパーラグビーから除外)を加えた計5チームで、7月上旬のキックオフを目指している。