グラウンド外でも活動的なNTTコミュニケーションズ。SNSで存在感。
毎日のようにファンを楽しませている。NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスのSNS活動はいつも活発だ。
新型コロナウイルスの影響により3月23日に中止が発表された国内最高峰トップリーグ2020で、暫定5位の4勝2敗だったNTTコミュニケーションズ。
リーグ中止により連勝は3で止まったが、チーム公式SNS(Twitter、Facebook、Instagram)の活動量は変わらない。チームはどのような意気込みでSNS活動に取り組んでいるのだろうか。
「チームや選手を身近に感じてもらいたいという気持ちからですが、チームとして『社会課題、地域課題に対して何か出来ないか』という視線も大事にしているので、SNSでは皆さまのお役に立てるような発信を心掛けています」(チーム広報)
ラグビー選手はもっと社会の役に立てるのではないか——。チームはそんな問題意識のもと、ラグビー選手の可能性を追求してきた。
社員選手は2017年スタートの選手応援企画「未来プロジェクト」を通し、会社員とアスリートという二つの顔を持つ「アスリート社員」の可能性を模索。
地元の千葉・浦安市役所などでの健康促進企画や、トライの数だけ地域の保育園におもちゃをプレゼントするクリスマス企画などを実現してきた。
4月30日に最終回となった20日間にわたるエクササイズ動画シリーズ「Arcs~Break」(アークス・ブレイク)は、そんなチーム文化に感化された若手選手の発案から生まれた。
「大卒2年目の選手たちが、先輩たちが社会や地域の課題に取り組んでいる姿を見て『やらせてほしい』と提案してきました。新型コロナウイルスの影響から、お子さんが自宅にいる家庭も多いということで、親子で楽しめるダンスなどを自分たちで調べ、提案してくれました」(チーム広報)
選手に負けじと、スタッフが考案するSNS企画もアグレッシブだ。
4月24日には『求む:今日の献立』と題し、新生活を迎えた大卒ルーキー4名の顔写真と共に、料理レシピの募集を公式SNSで始めた。
「新型コロナウイルスの影響で、家で食事を摂る機会が増えています。また新入社員は新生活で食事作りに困っているのではと考え、思い切ってレシピを募集させて頂こうと考えました」(チーム広報)
ファンからのレシピ投稿を受けて、ルーキーたちは行動に移した。
昨年度の帝京大キャプテンであるCTB本郷泰司、九州共立大のキャプテンとしてチームの大学選手権初出場に貢献したPR竹内柊平らが実際に料理を作り、自身のSNSに投稿したのだ。
「ファンの皆さまがいろいろなレシピを提供して下さって、1年目の選手も実際にその料理を作り、投稿をしてくれました。ファンの皆さまとすごく良いコミュニケーションが生まれた企画になりました」(チーム広報)
自分が提供したレシピを、選手が実際に作る。その料理で身体を作った選手が試合に出場すれば——、きっと応援せずにはいられない。
チームの公式Twitterは親しみやすさも手伝い、1年前からフォロワー数が約1万4000(5月4日時点)に倍増した。
グラウンドの外でも積極的に活動してきたNTTコミュニケーションズは、リーグ中止にもめげず存在感を発揮し続けている。