日本代表 2020.04.30
鮮烈な「カムバック」。2019年7月のジャパンを見る。

鮮烈な「カムバック」。2019年7月のジャパンを見る。

[ 編集部 ]

「本番・ウルグアイ戦の開催地。事前にこの地でゲームをした出場国はなく、大きなアドバンテージになると感じていました。メンバーは試合前も、いつもの賑やかな雰囲気と違って集中していました。ただ、ゲームでは、日本のレベルの高さを痛感させられる結果に」

 それまでの対戦戦績では日本を圧倒していたフィジー。前年からフランスを撃破、マオリオールブラックスも破る(1勝1敗)など、ティア2筆頭の強国だったが、この日のジャパンには完敗だった(現在の世界ランキングは日本9位、フィジー11位/2020年4月30日)。

 フィジーのキャンプ地は2度とも釜石から1時間ほど離れた宮古。直前入りだったため地元交流などはできなかったが、宿舎近くの名勝・浄土ヶ浜の景色には、選手たちも感銘を受けていたそうだ。

SO田村優の振るうタクトと全開のスキル、WTB福岡堅樹が驚愕のダイブで押さえた左隅のトライ、後半15分のタクティカルなディフェンスはやはり、CTBラファエレ・ティモシーの仕業。WTB松島幸太朗はサッカースキル(ドリブル)からのトライも。FWのファイトなど、強いジャパンの要素が初めて、グラウンドに表れた試合だった。

 デビューとなった日本代表の新ジャージー 、初のテストマッチを迎えた釜石鵜住居復興スタジアムの光景もまぶしい。歴史を変える2019ジャパンの足掛かりとなったフィジー戦、そして3連戦をチェックしてみよう。

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