国内 2020.04.16

ラグビーが保育&幼稚園行事に。育成事業として群馬県館林市で予算化

[ 編集部 ]
ラグビーが保育&幼稚園行事に。育成事業として群馬県館林市で予算化
2019年のセッション。不毛の地、と呼ばれる地で突破口を開いた(写真:館林市ラグビー協会)

「初めてのラグビー体験教室」。2年前から保育園や幼稚園で「お試し」開催されてきた事業が、このたび市の予算に組み込まれ今後も行われることになった。

 群馬県館林市は、今年10月から市内の4園で、一般園児へのセッションとしてラグビーを扱うことを決めた(3月24日閉会の館林市議会にて)。2019年ワールドカップ関連を除けば、ラグビーの継続的なセッションに行政の予算がつくのは珍しいこと。「授業」の進行は元日本代表の三宅敬氏が代表理事を務める特定非営利法人 ワイルドナイツスポーツプロモーションが行う。

 今回の導入に向けては、2年間にわたるモニターセッションの成果が大きな後押しとなった。

 実際にラグビー授業を受けた園の先生方からは、成果の声が寄せられたという。
「ラグビーの体験を通して、協力、協調して遊ぶ姿が見られるように」
「適応障害の子がいて、少し心配していたが、教室が始まると元気に遊んでくれた」
「その日のお絵かきの時間は、ラグビーの話で持ちきりだった。家庭でも話題に上がっている様子」

 授業の狙いは「思いやり」と「協力」の気持ちを育むことに置いている。

 このモニタリングをリードしたのは、館林市ラグビー協会の小礒守正さんだ。

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