近鉄所属の元豪代表クーパーが13人制挑戦の思い表明 「NRLでのプレーは生涯の夢」
近鉄ライナーズに所属し、2019-2020シーズンは日本国内の2部リーグにあたるトップチャレンジリーグでプレーした元オーストラリア代表のクウェイド・クーパーが、早ければ今年、ラグビーリーグ(13人制)のNRLでプレーするという野望を明らかにした。
近鉄との契約は残っており日本には戻る予定だが、シドニー・モーニング・ヘラルド紙のインタビューで、NRLでプレーすることは「生涯の夢」と語っており、年内に短期契約での挑戦を模索している。
NRL(National Rugby League)はオーストラリアまたはニュージーランドを拠点とするチームが競う、13人制の世界最高峰リーグと呼ばれ、オーストラリアではラグビーユニオン(15人制)よりも人気が高いといわれている。
ニュージーランド出身で13歳のときにオーストラリアへ移住したクーパーは、少年時代に13人制でもプレーしたことがあり、プロラグビー選手として絶頂期だった2010年にNRLのパラマタ・イールズから高額のオファーを受けて転向を噂されたことがある。結局、15人制でのキャリアを続けオーストラリア代表で70キャップを重ねたが、32歳になり、NRLへの熱い思いを口にした。
2019-2020シーズンのNRLは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により3月中旬で中断していたが、5月28日に大会を再開する予定であることを発表したばかり。そこでクーパーは、6月30日の選手登録期限までにNRLのクラブと短期契約を結ぶ許可を近鉄に求めるつもりだという。
「日本では素晴らしい時間を過ごした。近鉄の人々、クラブ、経験は最高で、戻ることを楽しみにしている。しかし、彼らの祝福があって、彼らが私に3、4か月の短期間NRLに行くことを気にしないと言ってくれれば、私は子どもの頃から抱いていた夢を実現する機会に飛びつく」(シドニー・モーニング・ヘラルド紙)
同紙によれば、カンタベリー・バンクスタウン・ブルドッグスやブリスベン・ブロンコスなどがクーパー獲得に動く可能性があるという。