海外 2020.03.26

トヨタ去った名将ホワイト、ブルズのディレクターに就任。名門再建に意欲。

[ 編集部 ]
トヨタ去った名将ホワイト、ブルズのディレクターに就任。名門再建に意欲。
母国の南アフリカに戻り、スーパーラグビーの世界に復帰するジェイク・ホワイト(Photo: Getty Images)


 南アフリカのスーパーラグビークラブであるブルズは3月25日、元南ア代表ヘッドコーチで2007年のワールドカップ優勝などを遂げたことがあるジェイク・ホワイトが、ディレクター・オブ・ラグビーに就任すると発表した。契約期間は2023年のワールドカップまで。
 ワールドラグビーの年間最優秀コーチ賞に2度輝くなど、世界的な名指導者のひとりであるホワイトは、2017年から昨年途中までトヨタ自動車ヴェルブリッツの監督を務め、ジャパンラグビートップリーグで2季連続ベスト4に導き、2018-19シーズンはカップ戦優勝を果たした。

 ブルズはスーパーラグビーで過去3度の優勝を誇る名門だが、2010年を最後にタイトルから遠ざかっている。今年は新型コロナウイルスの影響でスーパーラグビーが中断するまで6試合をおこない、1勝5敗と苦戦。ファン離れも心配されており、名将ホワイトのもとでチーム再建を目指す。

 ホワイトがスーパーラグビーの現場に戻るのはシャークス(南アフリカ)の指揮官だった2014年以来で、その前には長期低迷していたブランビーズ(オーストラリア)を再建し2013年大会で決勝に導いている。

 現在56歳のホワイトは、「私たちは勝利の文化を再構築する必要がある。そして、それは間違いなく、ファンを彼らの愛するロフタス・ヴァースフェルド(ブルズのホームスタジアム)に呼び戻すだろう。簡単なことではないが、私たちはそれを望んでいる」と意欲を燃やす。
 また、南ア代表“スプリングボックス”が強くなるためにはフランチャイズラグビーの発展が必要不可欠であることを知っており、「(2019年ワールドカップ優勝チームの)スプリングボックスを1位に保つために必要なことは何でもする」とコメントした。

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