コラム 2020.03.04
【ラグリパWest】チクシやぞ! ビストロ・Aminima(アミニマ)/東京・外苑前

【ラグリパWest】チクシやぞ! ビストロ・Aminima(アミニマ)/東京・外苑前

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 筑紫の創部は1974年(昭和49)。学校創立の2年後。ジャージーは白で胸に黒3本線。冬の全国大会には5回出場(55、58、63、78、95回)している。

 その63回大会を城戸監督が率いた。初戦で日川に0−11。WTBは西村元監督。PRは永田隆憲さん。永田さんは早大から九州電力に進み、筑紫初の日本代表になった。

 鳥山さんら13期生のラストは67回大会。予選準決勝で糸島に0−3と惜敗した。
「最初、50メートル走は8秒2だったのが、最後は6秒6になりました」
 成長は数値に出る。結果オーライ。

 卒業後は大阪の辻調理師専門学校に進む。あこがれたのはフレンチの三國清三さん。テレビで見たシェフは外国人たちに臆することなく指示を伝えていた。
「これしかない」
 調理師免許を取得。上京する。

 乃木坂のFeu(フー)で13年。恵比寿のSALUT(サリュー)で12年。ソムリエなどサービス中心に経験を重ねる。そして、オーナーとしてアミニマを開いた。

「僕はそれまでの卒業生の中で、ただひとり料理の専門学校に行きました。城戸先生は心配して、どの店にも会いに来てくれました」

 東京での生活は30年。スタジアムでの観戦機会は格段に増えた。
「ラグビーが一層大好きになりました」
 昨年のW杯は準決勝の南アフリカ×ウエールズ(19−16)など3試合を見た。

 店には久保修平さんが来る。日本人唯一の審判団入り。アシスタントを担当した。
「世界のレフェリーを連れてきてくれました。みなさんに気に入ってもらえたようです」
 久保さんは筑紫ラグビーの後輩だ。

 その中にはフランスのジェローム・ガルセスさんらがいた。
「僕は多少フランス語を話せます」
 トレビアーンって言ってくれました?
「はい」
 場外戦はアミニマが勝利。ガルセスさんは決勝の南アフリカ×イングランド(32−12)の笛を吹いた。その世界最高をうならせる。賞品はフランス協会のジャージーだった。

「この感じでいければいいなあ、と思っています。マイペースで、好きなものに囲まれて、お店を続けていければ、最高です」

 柔らかい接客と美味しい料理。支えてきたのは「チクシやぞ!」の思い。それは、これからもこの店の中で息づいていく。

◆Aminima◆(アミニマ)
■住所 〒150−0001 東京都渋谷区神宮前2−5−6 アマデウスハウス1階
■電話 03−6804−2846
■営業時間 17時〜23時(ラストオーダーは22時30分)。土曜のみランチ営業(正午〜15時、ラストオーダーは14時)もあり
■定休日 日曜。祝日は夜営業のみ
■席数 カウンター4、テーブル20(2人用は6、8人用は1)

ワールドカップ期間中に訪れた世界を代表するレフェリーたちとの記念の一枚。右から3人目が鳥山さん。その左がW杯で決勝戦の笛を吹いたジェローム・ガルセスさん。右端が筑紫の後輩でトップレフェリーの久保修平さん

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