サンウルブズ、NZでハリケーンズに完敗。厳しいロード続く
国際リーグのスーパーラグビーは第5節に入り、日本チームのサンウルブズはニュージーランドのネイピア(マクリーンパーク)でハリケーンズと対戦し、15-62で敗れた。今季は福岡で初の開幕戦白星発進となったサンウルブズだが、その後、チーフスとレッズに敗れており、これで1勝3敗(勝点4)となった。快勝のハリケーンズは3勝1敗(勝点13)。
サンウルブズの立ち上がりは良かった。
前半4分、敵陣22メートルライン手前で、PRジャレッド・アダムスからパスをもらったLOマイケル・ストーバークが抜け、ゴールへ走り切り先制した。そして、シーズン途中にNTTコミュニケーションズを退団して3年ぶりにサンウルブズに加わり、この日10番をつけた小倉順平がコンバージョンを決め、7-0とした。
しかし12分、サンウルブズは自陣でのラインアウト失敗からハリケーンズに攻め込まれ、最後はWTBコーバス・ファンヴァイクを止められず、同点となった。
17分に小倉のペナルティゴール成功でいったん勝ち越したサンウルブズだが、2分後、ハリケーンズはラインアウトからの展開でFBチェイス・ティアティアがフィニッシュし、逆転。黄色いジャージーの男たちは、25分にはサンウルブズFWをスクラムで圧倒し、PKからの速攻でティアティアが連続トライを挙げた。ハリケーンズはさらに29分、モールでオープンスペースへ前進したあと、SHのTJ・ペレナラが無人になったブラインドサイドにWTBファンヴァイクを走らせ、点差を広げた。
18点リードで折り返したハリケーンズの勢いは止まらず、後半のキックオフボールを確保すると、開始から30秒でWTBベン・ラムがファイブポインターとなった。サンウルブズのディフェンスはあまく、リスタート直後にも突破を許し、ハリケーンズがビッグゲインからつないでペレナラがトライ。46分(後半6分)にはサンウルブズがパスを乱してハリケーンズボールとなり、黄色いジャージーの男たちが瞬く間に攻め込み、ネイピアのファンを沸かせた。
サンウルブズは今季これまでの3戦で安定していたラインアウトでもミスを連発し、流れを変えられず、ハリケーンズのワンサイドゲームに。
意地を見せたいサンウルブズは66分、スクラムからの攻撃で、天理大生でもあるWTBシオサイア・フィフィタがパワフルに突進してトライを挙げたが、フィフィタは終盤にキックのクリアミスで相手に10トライ目を許してしまい、苦汁をなめる試合となった。
サンウルブズは今後、大阪と東京で予定していた第6節と7節の試合が新型コロナウイルスの影響によりオーストラリアに会場を変更しておこなうことになり、第9節まで海外での戦いが続く。ツアー3戦目となる次週は、3月6日にニューサウスウェールズ州ウーロンゴンのWINスタジアムでブランビーズと対戦する。