世界最高峰プロリーグ「TOP14」第16節ハイライト
ラ・ロシェルがスター軍団トゥーロンを抜き3位に浮上。ボルドー、リヨンの上位2強も勝ち点伸ばす。
第3節を終えた時点でシックスネーションズの首位に立つなど、今季の欧州ラグビーにおいて大きな存在感を誇示しているフランスだが、世界各国のスター選手が数多くプレーする国内リーグ「TOP14」でも、見ごたえある好ゲームが続いている。2月22、23日に行われた第16節では、スター軍団トゥーロン(4位)と昨季4強の5位ラ・ロシェルが激突。上位6チームで争われるプレーオフ進出に向けどちらにとっても負けられない一戦だけに、試合は息詰まる激闘となった。
前半主導権を握ったのはホームのラ・ロシェル。元NZ代表のNO8ヴィクター・ヴィトを軸にテンポのいい連続展開で相手の反則を誘い、SOジュール・プリソンが3分、10分、17分と3本のPGを決めて9-0と先行する。これに対しトゥーロンは、2019W杯フランス代表のPRエメリック・セティアノやHOクリストファー・トロフア、同南アフリカ代表のLOエベン・エツベスを軸にスクラムで優位に立ち、24分にSOアントニ・ベルーがPGでこの日最初の得点をマーク。その後お互いに1PGずつを加え、12-6でハーフタイムを迎えた。
後半も一進一退の激しい攻防が展開される中、トゥーロンは9-12と3点差に詰め寄ったものの、55分にFLファクンド・イサ(元アルゼンチン代表)のヒジが相手タックラーの頭部にヒットしシンビンに。数的優位に立ったラ・ロシェルはこの好機に得意のスピーディーなアタックでたたみかけ、62分にゴール前のラックからWTBアルチュール・ルティアルが右コーナーへ飛び込んで大きなトライを挙げる。
その後ラ・ロシェルは66分にSOベルーのこの日4本目のPGで5点差とされ、70分には交代出場のPRアルチュール・ジョリがシンビンになるなど苦しめられたが、身上の粘り強いディフェンスでトゥーロンの攻撃を寸断。リードを守って逃げ切り、貴重な勝利を手にした。
勝ち点4を加えトータル42ポイントとしたラ・ロシェルは、トゥーロン、ラシン92を抜いて3位に浮上。トゥーロンは白星を伸ばすことができなかったものの、7点差以内の敗戦によるボーナスポイント1を加えて勝ち点41とし、前節と同じ4位に踏みとどまった。
また、首位ボルドーはアウェーでクレルモン・オーヴェルニュから31-22とボーナス点付きの勝利を挙げ、勝ち点を57に伸ばしてポイントテーブルのトップをキープ。2位リヨンもホームでラシンを29-20と破ったが、ボーナスポイントは獲得できず、勝ち点53でボルドーとの差は4に広がった。また昨季チャンピオンのトゥールーズはモンペリエに25-7と快勝し、勝ち点40でプレーオフ圏内の6位に復帰した。
2月29日、3月1日に行われる次節(第17節)も、熾烈な3位争いを繰り広げているラ・ロシェルとラシン92がラシンのホームで激突するほか、トゥーロン対スタッド・フランセの人気クラブ対決、首位ボルドーと2季前の王者カストルの一戦など、興味深いカードが続く。いよいよ残り10節となったリーグ戦。プレーオフへ向けさらにヒートアップする戦いは必見だ。
■ワールドカップのスター選手が集結するフランスラグビーリーグTOP14をCSテレ朝チャンネル2で生中継!!
第17節は3月1日(日)深夜0:42 ~ トゥーロン×スタッド・フランセ・パリを放送!
第18節は3月22日(日)深夜0:42 ~ クレルモン×トゥーロンを放送!
第19節は3月28日(土)夜11:22 ~ リヨン×クレルモンを放送!
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