マッケンジーがサンウルブズ戦先発 チーフススタメンには注目のBDファイターも
国際リーグのスーパーラグビーで開幕2連勝を狙う日本チームのサンウルブズだが、今度の相手は難敵だ。2月15日に東京・秩父宮ラグビー場で対戦するのはチーフス。サンウルブズがBYEウィーク(試合なし)だった先週末は大会初の4連覇を狙う前王者クルセイダーズを倒し、ニュージーランド・カンファレンス首位で波に乗っている。
ニュージーランド代表“オールブラックス”のFLサム・ケイン、CTBアントン・レイナートブラウン、そしてベテランSOアーロン・クルーデンには休養が与えられ、ケインらと同じく昨年のワールドカップスコッドメンバーであるPRのアンガス・タアヴァオとネポ・ラウララ、FL/NO8ルーク・ジェイコブソンは負傷で東京遠征には参加していないが、若手などプレーチャンスをもらった選手たちはハングリーだ。
過去2回の優勝を誇るチーフスだが、昨年は地元ハミルトンでサンウルブズに敗れており、雪辱への思いは強いはず。メンバーを変えてきたウォーレン・ガットランド新ヘッドコーチも、「サンウルブズは番狂わせができる、競争力のあるチームだということを我々は知っている」と語っており、軽視している様子はない。
サンウルブズ戦の先発にインターナショナルプレーヤーは5人。特に注目は、前十字靭帯断裂から復活し、先週のクルセイダーズ戦で10か月ぶりにフィールド復帰を果たしたダミアン・マッケンジーだろう。右ひざを壊して昨年のワールドカップ出場を逃したマッケンジーだが、2023年の大舞台を目指して力強く再スタートを切っており、今週土曜日は秩父宮で背番号15をつけて鋭い走りが期待される。
そして、NECグリーンロケッツに在籍していた2017-2018シーズンに腰椎の椎間板炎で長期入院し選手生命が危ぶまれたアダム・トムソンが、見事に復活し秩父宮に帰ってくる。元ニュージーランド代表FLのトムソンは、チーフスのワイダートレーニングスコッドから這い上がり、サンウルブズ戦では背番号6をつけて先発する予定だ。
ゲームキャプテンを務めるのは、ワールドカップ日本大会を経験したSHブラッド・ウェバー。同じくニュージーランド代表のPRアトゥ・モリ、カナダ代表主将のLOタイラー・アードロンもサンウルブズ戦のスターターとなる。
FLラクラン・ボーシェーはチーフスの開幕2連勝に大きく貢献したひとりで、オールブラックスのセレクターも注目しているに違いない。ワークレートが高く、フィジカルが強い25歳のボーシェーは、特に今季はブレイクダウンでのファイトが目立っており、2試合で9回もターンオーバーを成功している。
2試合連続でトライを挙げているWTBソロモン・アライマロもサンウルブズにとっては警戒すべきひとり。ベンチには、2試合で計32回のタックルを決めているFL/NO8ミッチェル・ブラウンらが待機する。
<チーフス(vs サンウルブズ) 試合登録メンバー>
1.エイダン・ロス 2.ブラッドリー・スレーター 3.アトゥ・モリ 4.タイラー・アードロン 5.マイケル・アラダイス 6.アダム・トムソン 7.ラクラン・ボーシェー 8.ディラン・ネル 9.ブラッド・ウェバー 10.ケイリブ・トラスク 11.ソロモン・アライマロ 12.アレックス・ナンキヴェル 13.クイン・トゥパエア 14.ショーン・スティーヴンソン 15.ダミアン・マッケンジー
〔リザーブ〕
16.サミソニ・タウケイアホ 17.ロス・ヘルデンハイス 18.ルーベン・オニール 19.ナイトア・アクオイ 20.ミッチェル・ブラウン 21.テトイロア・タフリオランギ 22.ティアーン・ファルコン 23.オービン・レジャー