【シックスネーションズ】フランスがホームでイングランドを撃破。
フランスとイングランドの注目の一戦は、若手中心で挑んだフランスが、ホームでイングランドを24-17で下した。
2023年の地元開催ワールドカップへ向けて世代交代を狙うフランスは、スタメンの平均キャップ数が10という、若手中心のチーム。対するイングランドは、昨秋のワールドカップ決勝戦に出場した12選手がスタメンに並んだ。
下馬評では有利とされたイングランだったが、序盤から凡ミスを連続。対するフランスは、数少ないチャンスを確実にものにする正確なプレーを見せる。5分にはWTBのヴァンサン・ラテース、19分にはFLのシャルル・オリヴォンがトライを決め、前半を17-0で折り返した。
イングランドは、後半開始早々にフランス陣ゴール前まで迫るが、またしてもミスでチャンスを逃してしまう。
逆にフランスはイングランド防御の穴を上手く突き、54分にはオリヴォンがこの日2トライ目を挙げ、24−0と大きく引き離す。
イングランドはこの後、56分、64分とWTBジョニー・メイの個人技で2トライを返すが、反撃も及ばなかった。試合終了前のワンプレーでPGを決め、7点差の敗戦として敗者ボーナスポイントを獲得するのがやっと。スタッド・ド・フランスに駆けつけたサポーターの声援を背に、若きフランスが大会初戦で白星を挙げた。
「ワールドカップ後の精神的な疲労、という問題ではない。今日はとにかくミスが多過ぎた。自分たちの手で試合を苦しいものにしてしまった」とは、イングランドのCTBオーウェン・ファレル主将の試合後のコメント。20代前半の選手も多く含むこの日のチームを率いたオリヴォンは、「このチームは自信に溢れており、自分たちのラグビーというものをしっかりと理解している」と満足気だった。
ワールドカップ翌年である今年は、各チームとも世代交代の時期となり、多くの若手にチャンスが与えられる。2023年に向けて好調なスタートを切ったフランスに今後も注目だ。