国内
2020.01.26
神戸が昨季決勝カード制す。パナは全勝全BP=トップリーグ3節
中盤から抜け出した突破は、DC(ディーシー)ことSOのダン・カーター。華麗なステップがこの場面で飛び出すのが心憎い。この王様をサポートし、さらなる大きな前進に繋いだのがラファエレだ。ボールを持ったDCとほぼ平行に並び、難しい位置取りだったが、際どいパスを受け取ると迷いなく背後のSH日和佐篤へバックハンドで繋ぎ、ボールの動きを加速させた。CTBリチャード・バックマンのしぶといトライをお膳立てした。
ボールの出る早さや、縦へのアタックの流れ。司令塔もこなすラファエレだから、「その瞬間に、チームがどんなボールが欲しいか」を感覚的に分かっているのだろう。
この二つのトライの間には、デイフェンスでも活躍。ゴールを背負い続けた苦しい場面で、サントリーFB松島に激しい、激しいタックルを浴びせた。この時の負傷で、頭にぐるぐる巻きにされた痛々しいテーピング姿で、その後も愚直に体をぶつけ続け失点を許さなかった。
山梨学院大出身、サモア生まれのラファエレ ティモシー。
仲間からはティムの愛称で親しまれるフットボーラーは、今季加わったばかりのチャンピオン・チーム神戸で、ゲームの質を高める貢献を続けている。
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