大学選手権連覇狙う明治が関学にヒヤリ辛勝。天理は流経に逆転勝ち、東海、早稲田も4強入り
初優勝を目指す関西王者の天理大は東大阪市花園ラグビー場で流通経済大(関東大学リーグ戦1部 3位)と対戦し、4点ビハインドで折り返したが、後半立て直して58-28で勝利。2季連続の準決勝進出となった。
後半途中まで、どちらも取られたら取り返すシーソーゲーム。
天理大は序盤、スーパーラグビーのサンウルブズにも選出されたCTBシオサイア・フィフィタが先制し、HO北條耕太もトライを決めてリードを奪った。
対する流経大は15分、敵陣10メートルライン付近中央からLOタマ・カペネが抜け、サポートについていたHO松田一真につないでトライ。19分にはパスカットから攻めに転じ、FB河野竣太が切り込み、WTBイノケ・ブルアにつないで同点、河野のコンバージョンも決まり逆転した。
天理大が25分にフィフィタのパワフルランで活気づけば、流経大は33分、敵陣深くでフリーキックをもらうと速攻、中央から左に展開してFB河野が防御網を破り、再逆転でハーフタイムとなった。
しかし、17-21で折り返した天理大は後半早々、フェイズを重ねてゴールに迫り、FL松岡大和が突っ込んで得点、リードを奪った。
流経大は47分(7分)、HO松田の力走で敵陣深くに入ってたたみかけ、ゴール前に切り込んだFB河野からオフロードパスをもらったFL粥塚諒がフィニッシュ。再びゲームをひっくり返した。
それでも天理大は50分、CTBフィフィタのハットトリックで勝ち越すと、56分にはスクラムで押し込みリードを拡大。63分にもスクラムで得たショットチャンスをSO林田拓朗が確実に決めて39-28とし、その2分後には突破したフィフィタからボールをもらったWTB荒川浩二郎が右外を駆け上がり、完全に天理ペースとなった。73分には黒衣のCTB市川敬太が鮮やかに抜けて23点差とし、試合終了間際にもトライを追加しタフな戦いを制した。