日本代表 2019.12.03

さあ、セブンズを応援しよう① 「セブンズを知ればオリンピックが面白くなる!」

2019年、自国開催のワールドカップで日本中を熱狂の渦に巻き込んだ日本ラグビー界。次に旋風を巻き起こすのは、2020年東京オリンピックでのラグビー7人制日本代表だ。 15人制だったワールドカップとは違い、オリンピックでは「セブンズ」の呼称で知られる7人制ラグビーが行われるが、15人制の面白さに加え、別の見どころも満載。そのセブンズの魅力を知るにはもってこいの大会「ワールドラグビー セブンズシリーズ」で、我ら日本代表が世界に挑む。

[ 編集部 ]
さあ、セブンズを応援しよう① 「セブンズを知ればオリンピックが面白くなる!」
2016年のリオオリンピックで4位となったセブンズ日本代表。中央には福岡堅樹の姿も見える(Photo : Getty Images)

ワールドカップの次は
オリンピックの「セブンズ」

 赤×白のジャージーを着た日本代表が史上初のベスト8に入り、多くの人たちを熱狂させたワールドカップ。同大会で、このスポーツの魅力に取り憑かれた人は多い。

 知とパワーを結集させた40分+40分の死闘。ライブでその攻防を見た人は、あまりの面白さに80分があっという間だっただろう。10分弱ほどのハイライト動画を見ただけでも、エキサイティングな試合内容は十分に伝わるほどだ。

 ワールドカップのお陰で「ラグビーの年」となった2019年。その興奮を引き継ぐ2020年には東京オリンピックが控える。こちらはスポーツの祭典。ラグビーの続きもある。

 7人制ラグビーだ。

 15人制ラグビーの激しさはそのまま、1チーム7人で、試合時間は7分+7分。観戦者からすれば、15人制のトライシーンと好タックルを集めたハイライト動画を見ているような感じになる。その魅力を、「15人制のおいしいところばかりを詰め込んでいる」と表現する人も。つまり、興奮は約束されている。

 7人制ラグビーは「セブンズ」と呼ばれ、急速に世界中に広まっている。2016年のリオオリンピックから男女とも正式種目となったのをきっかけに、同大会の数年前から各国が強化に力を入れたからだ。

 伝統国が世界の上位を占める15人制に対し、多くの国に上位浮上の可能性があるのがセブンズの特徴だ。スクラムは各チーム3人で組み、ラインアウトも同様と、パワーや高さが重要視されるラグビーの要素が簡略化されているのも、多くの国にチャンスがある理由のひとつ。リオオリンピックの男子セブンズで優勝したのはフィジーで、同国史上初の金メダルだった。

 「フィジアンマジック」と表現される曲芸的な動きが持ち味の同国が頂点に立ったように、セブンズでの大きな武器となるのはパスとランニングだ。15人制と同じフィールドで7人×7人が攻め合うから、ボールは大きく動き、広いスペースをスピードランナーが駆け回る。

 ちなみに、リオオリンピック金メダリストの愛称は「フライングフィジアンズ」。飛ぶようなスピード感が伝わる。今や強国のひとつとなったアメリカには陸上の100メートル走でオリンピックを目指していたスピードスターがいて(ベストタイムは10秒13)、アメリカンフットボールの最高峰NFL出身の選手も。各国ともアスリート集団だから、その戦いには異次元の魅力がある。

ワールドラグビー セブンズシリーズに挑む
セブンズ日本代表に注目

 そんな7人制ラグビーの世界最高峰の大会がHSBCワールドラグビー セブンズシリーズ(以下、セブンズシリーズ)だ。コアチームと呼ばれる世界の上位15か国が世界中を転戦して10大会を戦い、総合ポイントで年間王座を争う。2019-2020シーズンは12月5日に開幕するドバイ大会を皮切りに、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、香港、シンガポール、ロンドン、パリと、文字通り世界中にセブンズの興奮を届けて回る。

 東京オリンピックへの出場国の一部は、このワールドシリーズの成績で決められた。2018-2019シリーズの年間総合順位上位4チームには、東京行きの切符が与えられたのだ。このシーズンに限っては、選手たちの出場資格も五輪基準。フィジー、アメリカ、ニュージーランド、南アフリカが、アスリートの祭典へと続く道でトップ4に入った。

 まもなく始まる2019-2020シーズンを、各国とも重要視している。2020年7月末に控える東京オリンピックでの決戦をにらみ、自分たちのスタイルをあらためて確立し、最高のメンバーを揃えるための作業をすすめるからだ。選手たちも大舞台へ立つため、ライバルたちとの競争に勝たねばならないから必死。それが、試合をよりエキサイティングにする要素のひとつになるのは間違いない。

 日本は昨年のシリーズでコアチームから陥落したものの、五輪ホスト国の立場から、今シリーズも多くのラウンドに参加できる。先のワールドカップで輝いた福岡堅樹らがセブンズ日本代表へのチャレンジを明言している。やがて、あの走りを世界のどこかで見られるなんて、いまから胸が躍る。

 東京オリンピックでのセブンズの舞台は東京スタジアム。今シリーズでのすべてのプレーが調布のビッグスタジアムへ続いていると思ったら、もう凝視するしかない。そうすれば、オリンピックをワールドカップと同じように楽しめる!

12/5にセブンズシリーズ・ドバイ大会の初戦を戦う日本代表。現代表の中心選手である松井千士ら、スピード自慢の選手が揃う(Photo : Getty Images)

◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆

「日本代表出場!ワールドラグビー セブンズシリーズ −7人制ラグビー代表戦− ドバイ大会」
【放送日】12月8日(日)夜11:00 WOWOWプライム
12月5日(木)〜7日(土)WOWOWメンバーズオンデマンドで連日先行ライブ配信
※12月5日(木)は無料配信

「日本代表出場!ワールドラグビー セブンズシリーズ −7人制ラグビー代表戦− 南アフリカ大会」
【放送日】12月16日(月)夜11:00 WOWOWライブ
12月13日(金)〜15日(日)WOWOWメンバーズオンデマンドで連日先行ライブ配信

◆◆◆ 関連情報◆◆◆

★『熱狂続く!ラグビーまるわかりSP 〜激闘シックス・ネーションズ&注目7人制〜』
【放送日】2020年1月11日(土)午後6:00〜 [WOWOWプライム]※無料放送
出演者:田中史朗(ラグビーワールドカップ2019日本代表)、大西将太郎(元日本代表)、廣瀬俊朗(元日本代表主将)、ほか(予定)

★『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』
2020年2月1日(土)〜3月14日(土)WOWOWで全15試合放送!
※開幕戦「ウェールズvsイタリア」は無料放送

■詳しくは、WOWOWラグビー オフィシャルサイトへ!
https://www.wowow.co.jp/sports/rugby/

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